目次
1 その沿革、概要、最近の研究成果―石川康宏第1書簡(2021年2月15日)
2 資本が初めて生身の人間にふれた時―内田樹第1書簡(2021年5月8日)
3 「未来社会」はどう描かれているか―石川康宏第2書簡(2022年6月27日)
4 「大洪水」とは何か―資本主義と世界の未来予測―内田樹第2書簡(2023年1月11日)
5 関連文献
あとがき―それで、マルスク主義者って?
著者等紹介
内田樹[ウチダタツル]
思想家。1950年生まれ。神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長。専門はフランス哲学・文学、武道論。主著に『ためらいの倫理学』『レヴィナスと愛の現象学』『私家版・ユダヤ文化論』『日本辺境論』など。第六回小林秀雄賞、201年度新書大賞、第三回伊丹十三賞を受賞
石川康宏[イシカワヤスヒロ]
神戸女学院大学名誉教授、全国革新懇代表世話人。1957年生まれ。専門は経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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樋口佳之
50
内田氏はマルクスが読まれなくなった理由として「知的に怠惰…とか、読解力を失ったとかではない…時代が変わった」と述べているのですが、併読で資本論を読んでいると、表現手法が変わったことあげたい。文法的に複雑な表現が、内容の理解を一層困難にしている。ずいぶん読み進めて「結局AはBであるってことだよ、これ。なんだかなあ」って思う事がたびたび。専門的修行積んでない者は、日常の言葉の延長で読むのだからそこに障壁あると思う。神秘的奥義を語っているわけでは無いし、注の事例なんかとてもジャーナリスティックなのだけども。2023/12/22
くものすけ
12
大学のゼミではマル経『世界経済論』を学びながらもまったく内容について行けず!スキー合宿、ソフトボール大会参加でゼミでの存在感をアピールしていた様な気がします。二人の往復書簡本という形式ですが、大変失礼ながら内田先生の文章の方が格段に理解し易い感じを受けました。生々しい「資本論」第一巻、資本主義がつぶれる前に人類が生存できなくなるという氏の”予言”がどうか当たらない事を祈るばかりです…2025/02/20
tokko
11
マルクスの『資本論』は「いつか読むべきだけど、そのうちでいっか」本になってしまっています。わりとそういう本が多いんだけど、人生の後半戦に入っていることを考えれば、そうも言っていられません。まずは注文ですね。2023/09/03
amanon
8
初巻が出て早十三年か…その初巻を読んだ際、著者達の壮大な試みに、「本当に大丈夫なのか?」という一抹の懸念を抱いたが、とにかくこうやって、その使命を全うさせたことを喜びたい。それはともかくとして、『資本論』の執筆過程や編集過程の複雑さはある程度知っていたが、こうやってまとまった形で読むと、そのややこしさに気が遠くなる気さえする(笑)。マルクスにワープロ…とまでいわなくても、せめてタイプライターを与えたら…とまで考えてしまう。また、かつてのイギリスの労働環境の劣悪さにも、改めて言いようのない憤りを覚えた。2025/01/07
元よしだ
6
読了〜〜 やはり第一部 第7篇23章、24章!! 佐藤優さん本【資本論読破】でも まずここから読んてみます♪♪ 切り抜きノ—トもはかどりました2023/12/09
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