内容説明
空き家活用、居住支援、シェアハウス、団地再生etc…SDGsとも深くかかわる、住宅問題の今とこれから。
目次
第1章 住宅に困っている人はホントにいるの?
第2章 お金がなければ、住まいがなくても仕方ない?
第3章 私の住まいはだれのもの?
第4章 住宅に困る人がいるのに、どうして空き家があるの?
第5章 住みたい家に住み続けるには何が必要?
第6章 一緒に暮らすのは家族じゃなきゃいけないの?
著者等紹介
葛西リサ[クズニシリサ]
追手門学院大学准教授。ひとり親、DV被害者、性的マイノリティの住生活問題、シェアハウスに関する研究を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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も
2
大学教授による子ども向け本。平易な表現で文字数も少ないが戦後日本の住宅政策から最近のデンマークの事例までわかりやすくまとまってる。住宅すごろくからノーマライゼーション、地域包括ケアシステムまででてくるとは!障、高、働く親、シングル、貧困、の課題、住居に根源があるのでは?というのは私も常日頃思っていること。日本は公的な質の高い安価な住宅が少なすぎ。 血縁への拘り、1世帯1住宅、が現代の多様な生き方とマッチせず「誰とどこに住むかは自分で決める」とし、最終章では団地再生、シェアハウス、空き家リノベを取り上げる。2024/04/18
🌙
2
身近な住宅問題から、戦後~現代の住宅政策、今後の社会課題まで、人権をベースに広く平たく学べる入門書。 人権と尊厳についても勉強になるし、「住まいは人権」であることがよくわかる。 『「だれとどこに住むかは私が決める」ことができる社会の実現』を一緒に考えたくなる一冊でした。2024/04/17
せらーらー
1
住まいは人権。憲法第25条で「すべての国民は健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する」と保障されている。戦後すぐは住宅難のためにある程度質の悪い住宅も建てざるを得なかった。だが現在でも、健康的で耐震の基準は厳しくなったものの、やはり全員がそういう家に住めるかといったらそうではない。命も健康も安全な家も、運と金次第という空気はそのままだ。だが、徐々に『住み方』の多様性は増えてきた。血縁にこだわらずにシェアすれば、よく住める人は増えるかもしれない。戦後の、政治を司る人の先見の明がもう少しあればねぇ。2025/03/13
北区のまき
1
思ったより面白かった。 2006年制定住生活基本法は政府が住宅の質を向上させる目標設定を義務化している。が、格好良く目標立てても実際は守ってんのか?世界はSDGsとか二酸化炭素排出規制とか差別を許さないとか言ってっけど、実際はどうよ(笑)と思いつつ、机上の空論を楽しむ本。2024/10/24
suoyimi
0
中学生向けに住まいの権利についてわかりやすく紹介されている。SDGsやLGBTなどと住まいの権利の関係が理解できる。2024/01/13