内容説明
「あのね、じつはね、パンツをはいているばしょには、まほうがかくされているんだよ」。きらきらひかるステッキをふりながら、リスはいいました!楽しいお話を通して、「深刻な性被害に遭わないように、自分の体を守り、なにかあったら、すぐ信頼できる大人に言う」ことを、子どもたちに直接伝える絵本です。
著者等紹介
なかがわさやこ[ナカガワサヤコ]
中川紗矢子。毎日新聞記者を経て、障がいのある人たちのアートをブランド化するプロジェクトに取り組んだ後、英国エセックス大経営大学院修了(マーケティング&ブランド・マネジメント)。尊厳が守られる社会を目指して研究と創作をする傍ら、University Centre colchesterとColchester Instituteで教えている。一女の母
でぐちかずみ[デグチカズミ]
出口かずみ。絵本作家・イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
23
この絵本ができた背景と、著者の活動を知って、この絵本を作った思いが伝わってきました。 障がいがある女子児童たちが、担任教員から繰り返し受けた性的被害事件に対する思いが結実した絵本です。 内容は少し抽象的で、どのように知的に障がいを持つ子どもたちに伝えるかに苦心が汲み取れます。 健常の子であっても、刺激的なアプローチは、大人の思いを伝わりにくいものにするかも知れません。 この絵本は、性的被害から子どもたちを守るために、親はどうするかを考える、大人向けの絵本であるかも知れません。 2022/07/01
こゆ
13
性教育の本、2冊目。小3に読み聞かせ。男子の性教育に悩む我が家にちょうど良いレベル。口と水着で隠れる場所は人に触らせないこと、自分が嫌だと感じたことは信頼できる大人に相談することを再確認。子どもは性器を口に入れるということに軽く衝撃を受けていた。私もまだこれ以上の性教育(性行為)については子どもに伝える覚悟ができていない。2022/09/26
こまさん
7
我が子を性被害にあわせたくない、どの親もそうですよね。この絵本を通して、言葉で娘に伝える機会ができました( ◠‿◠ )2022/03/06
SK
6
7*子どもを性暴力から守るための絵本。解説文で性器について「子どもにとっては将来あるであろう、好きな相手との幸福な性行為につながるポジティブな性」(P.30)とあり、相手を異性に限定したり、生殖行為に限っていないところは良い。2022/01/03
イカまりこ
5
子供を性被害から守る本と聞いて読んでみた。大人になった時に使える魔法がパンツの中には隠されている、という始まり。魔法泥棒がパンツの中を狙っていて、その人の特徴が子供に違和感なく書かれてる。大人としては特徴に秘められたものにおぞましさがつのる。被害にあわないのが一番だけど、もし被害にあってしまった時の大人の対応も書かれてて、それが重要なのだと思った。何もないのが一番。でも知識として知っておきたいことだった。2025/03/08