コロナ禍、貧困の記録―2020年、この国の底が抜けた

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コロナ禍、貧困の記録―2020年、この国の底が抜けた

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784780311556
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0036

内容説明

連日届き続けるSOS。15年にわたり貧困と向き合う著者が支援現場から届けるコロナ禍の貴重な「助け合い」の記録。

目次

第1章 2020年・春(新型コロナウイルス感染拡大で蘇る「派遣村前夜」の空気;家賃、ローン、学費…。庶民の生活を知らない人が決定権を握っている悲劇 ほか)
第2章 2020年・夏(「死ね、と言っているのと同じ」―生活保護基準引き下げ違憲訴訟・名古屋地裁判決;生きる意味・価値を問うという傲慢―相模原事件・傍聴記 ほか)
第3章 2020年・秋(安倍政権、終わる―格差と分断の7年8ヶ月;「自助・共助・公助」―「共倒れするまで助け合え」という呪い ほか)
第4章 2020年・冬(10月の自殺者数、2000人超の衝撃;渋谷・女性ホームレス殺害―「痛い思いをさせればいなくなる」を地でいく社会 ほか)

著者等紹介

雨宮処凛[アマミヤカリン]
1975年、北海道生まれ。作家・活動家。フリーターなどを経て、2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版/ちくま文庫)でデビュー。以来、格差・貧困問題に取り組み、この国の“生きづらさ”に関して、著作やメディアなどで積極的に発言。2007年に出版した『生きさせろ!難民化する若者たち』(太田出版/ちくま文庫)でJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞。「反貧困ネットワーク」世話人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真香@ゆるゆるペース

151
図書館本。不況による失業者や自殺者がただでさえ多い中、コロナで更に困窮者が増えた2020年の日本の現場を取材・支援に携わってきた著者の記録。お上の評価できない対応は今に始まったことじゃないけど、本書を読んだら日本はもうダメかもしれん…と、怒りを通り越して絶望的な気持ちになってしまった。厳しい世の中だけど、困った時に死なないためのヒントが至る所から得られるので、誰もが読んで損はないはず。感染者数やワクチンの情報も大事だけど「コロナになってもならなくても死ぬ」と言う人がいることももっと取り上げるべきだと思う。2021/06/23

ヒデミン@もも

58
もっとガンガンといく、いつもの雨宮処凛さんよりクール。コロナ禍で格差が広かった。悲惨なロスジェネ世代。今、マスコミはコロナ感染、ワクチン接種の報道に追われているが、「コロナになってもならなくても死ぬ」とつぶやく人がいることを知らしめて欲しい。2021/05/18

とよぽん

53
2006年から貧困の現場を取材している著者は、2008年末の「年越し派遣村」をはるかに上回るコロナ禍の惨状であると書いている。若者、女性、自営、接客業、フリーランスなどが増えているのだ。雇い止め、非正規、会社の寮を出たら住むところがない、家賃が払えない、所持金200円、など窮状を訴える人が続々と相談に来る。そんな人々に、政府や役所は場当たり的で無慈悲な対応ばかり。困窮者の命と生活を守ろうとしない冷酷さに強い怒りを覚えた。もう民間のボランティアの奮闘では支えきれないほど逼迫しているのに。2021/08/20

壱萬参仟縁

41
本書内容は昨年20年の話。コロナ禍では、感染しても、しなくても、生活苦で死んでしまう(3頁)。恐ろしい生存競争、生存環境な日本社会。休業手当の補償をすればいいものを、語られずに極端な二択(命か、経済か)(7-8頁)。衆院選ではコロナ対策で人間の安保、生存権を死守できる候補を選ぶしかない。投票率を上げない限り、大政党が勝利する選挙制度ではだめだ。多くのフリーランスが補償もないままに放り出されている(46頁)。現在、貯金を切り崩して生活をしているという人は、生活保護制度を視野に入れておいた方がいい(48頁)。2021/09/02

踊る猫

32
ドナルド・トランプ大統領出現以降の現象として、「分断」が重要なテーマになってきたと思っている。雨宮処凛は独自の感じやすさ・繊細さでそんな「分断」を崩そうとする。役所仕事がもたらす官僚的な態度と貧困であえぐ当事者の間の壁を壊そうとし、私たちに本当に見なければならないリアルを突きつけてくる。それはさながらケン・ローチや是枝裕和の映画を地で行くような世界だ。彼女の姿勢が独善に陥らない危険がないとは言わないが、しかしここまで緻密にかつ(いい意味で)感情的にラッシュをかける彼女の姿には本当に頭が下がる。リアルである2021/07/09

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