内容説明
“小説の神様”志賀直哉。4篇の短編小説を読み直し、神話や民俗的伝承に根差した根源的な社会批判を読み解く。
目次
第1章 『小僧の神様』―神話や民俗的伝承に根差した、根源的な社会批判
第2章 『城の崎にて』―神話から湧き上がる、原初の世界の死生観
第3章 『焚火』―霊的存在や神が紡ぎ出す、自然と人間との神秘的融合
第4章 『真鶴』―和歌と歴史を媒介にした、心境小説/社会小説
著者等紹介
島村輝[シマムラテル]
フェリス女学院大学教授。専門は、日本近代文学、プロレタリア文学。「逗子・葉山九条の会」事務局長、日本社会文学会代表理事などを歴任。「蟹工船」エッセーコンテスト選考委員長を務めるなど、小林多喜二研究で知られる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tsujita Ken
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教科書では習うけど興味もなければ直ぐに忘れるしその後に読むこともないんだけど、何故かこの本を読もうと思って、もちろん一回も読んだことの無い本を読み直すことが出来るはずもなく、とりあえず別にちゃんと短編集を買って読んで見たけどサラッと読んでも全然面白くない。そこで本書を読んでみると「あぁそういう風に解釈するのか」とちょっと文学をかじった気分になれます。でもまあ一般の人がこんな読み方をするとは思えないので研究者ならでわなのだろう。歴史と一緒で実際のところはわからないのが想像力を掻き立てていいのだろうか。2023/05/25