内容説明
“小説の神様”志賀直哉。4篇の短編小説を読み直し、神話や民俗的伝承に根差した根源的な社会批判を読み解く。
目次
第1章 『小僧の神様』―神話や民俗的伝承に根差した、根源的な社会批判
第2章 『城の崎にて』―神話から湧き上がる、原初の世界の死生観
第3章 『焚火』―霊的存在や神が紡ぎ出す、自然と人間との神秘的融合
第4章 『真鶴』―和歌と歴史を媒介にした、心境小説/社会小説
著者等紹介
島村輝[シマムラテル]
フェリス女学院大学教授。専門は、日本近代文学、プロレタリア文学。「逗子・葉山九条の会」事務局長、日本社会文学会代表理事などを歴任。「蟹工船」エッセーコンテスト選考委員長を務めるなど、小林多喜二研究で知られる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
明るい表通りで🎶
57
”小説の神様“と呼ばれた志賀直哉。四編の短編小説を読み直し、神話や民族的伝承に根差した根源的な社会批判を読み解いている。優れた文学作品は決して「過去」のものではなく「文学=史」として、私たちが呼吸し、生活している今につながる、生きた「社会」の姿、「歴史」の現れそのものだといえる。プロレタリア文学者・小林多喜二は志賀を師と仰ぎ、志賀も多喜二を高く評価していた。多喜二や同時代の文学愛好者たちぎ敏感に感じ取ったように、志賀直哉は、「社会性」「歴史性」が読み解いていかれるような「言葉」を連ねた、希有の作家だった。2025/11/05
明るい表通りで🎶
54
【人生を変えた一冊🌠】小林多喜二は、志賀直哉の何処に惹かれたのか。志賀直哉という人はどれほどの作家だったのか。多喜二は志賀のどうゆうところに感服し、何を感じ取ったのか。2025/11/05
明るい表通りで🎶
51
志賀直哉は、それとはわからない形で、物語に内在する原理、神話を下敷きにした物語を作り上げ、それに内在する論理で展開してきた末に、それが国家体制批判に結びついてしまうということに気づいて、そのギリギリのところで踏みとどまっている。なんとミステリアスな深読み。2025/12/17
PapaShinya
4
ここまで深読みしないと小説も読めんのか!とも思ったが、この深読み、なかなか説得力があります。志賀の小説よりも、この解説の方が楽しい。この深読み、どこかで出会ったような気がしたと思ったら、高校の国語教師の解説に似ていた。その教師は、宗教にハマっていて、授業中はほとんど宗教とは何か?人はなぜ生きる?みたいな話を延々としていたが、時々、5回分の授業を30分くらいでやった。早口でまくしたて、めっちゃ小さい字で板書。それらの解説が、この本みたいな深読みというかこじつけ。それに付き合うだけで国語力がついていく不思議。2025/11/14
しろねこ
2
「小僧の神様」そ、そうか…な…??? 「城の崎にて」なんかよくわかんないけど好き、のなんかよくわかんない部分を言語化してくれた感じ〜!そうそれそれー!これの面白いとこそこー! 「焚火」未読。面白そう読もう…小僧の神様よりは解釈がわかるというかわかりやすい符号が並んでるなって。 「真鶴」未読。和歌が入ると暗号解読の趣があるな…2024/07/06
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