内容説明
五輪はなぜ日本で開催されるのか。日本社会の課題から考察しつつ、五輪を通して現代スポーツがどのように変化したかを追う。
目次
序章 オリンピックに託された震災復興とは何か
第1部 オリンピックを迎える日本社会(復興オリンピック―なぜ、相反するものが一つになったのか?;復興オリンピックの変容と政治の本性;オリンピックボランティア批判の様態と起動条件―「やりがい搾取」をめぐって)
第2部 オリンピックがもたらす近代スポーツの変化(エンハンスメントから見たスポーツ;デジタル化する社会とオリンピック―ランニングと腕時計の大衆化に注目して;脳が科学するオリンピック)
第3部 現代スポーツの行方(スポーツイベントにおけるボランティアとは―全日本トライアスロン皆生大会を事例として;競技スポーツ文化の行方を競技ルールから考える;「単独性」のある“つながり”の創発へ―オリンピック・パラリンピックの式典に関する人類学的試論から)
終章 オリンピック、スポーツそして未来
感想・レビュー
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ぞだぐぁ
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#Tokyoインパール2020 東京オリンピックについての論文集。奈良女子大スポーツ健康科学コースが主催した『オリンピック・公開シンポジウム』の2017年の5回から2019年の7回までの討議で生まれた。 3部構成になっていて第1部は東京オリンピック2020それ自体についての議論で、付けたハッシュタグが関わってくる。結構批判的な意見も。 2部はオリンピックがもたらした近代スポーツの変化、3部は現代スポーツにおける問題点についての論文。 1部目当てで読んだが、3部の方が知らない知見が多かった。 2020/08/28