内容説明
働き方改革も、ブラック部活も、生徒主体の部活で解決する!小説でわかる部活動の解説書。
目次
プロローグ―バレー部がなくなる!?
部活の名前に込めた願い
個性がいきる部活の係
先輩、部費っていくらですか?
ガイドラインを作るのは誰か?
体育の授業とトレーニング
シュールなエンディング―勝ち負けよりもプロセスのカチ
新チームの発足。キャプテンは…
部活動指導員がやってきた―自治とトラブルの可視化
部活動を入試面接に活かす―ポートフォリオで勝負する
エピローグ―それぞれの春
著者等紹介
神谷拓[カミヤタク]
1975年、埼玉県出身。中京大学体育学部を卒業後、和歌山大学大学院教育学研究科に進学。その後、筑波大学大学院人間総合科学研究科修了。博士(教育学)。日本部活動学会副会長、日本体育科教育学会理事(2020年2月現在)。関西大学教授。専門はスポーツ教育学、体育科教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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臓物ちゃん
6
部員数が足りずバレーボール部が廃部の危機に!バレー部存続のために部員たちは八九式中戦車甲型に乗ってアヒルさんチームとして戦車道大会に出場することに……とアニメならそれでいいのだろうが、現実はそうはいかねぇ!顧問や部費の確保、ガイドラインの指示に従ったスケジュール管理など、部員自身による組織運営の方法を紹介した実用的な一冊。部での経験をいかに面接で役立てるかの方法まで書いてあるので隙がないぜ。2020/06/02
ユーユーテイン
5
部活動を、学校の力も借りながら、中学生の自分たちの力で運営していくのにはどうしたらよいか。そんな時に羅針盤となってくれる本。本書では必要事項が羅列されるのではなく、小説形式で、登場人物と共に考えながら読み進めることができる。部活を運営する上で必ず生じる課題とは?どうやって課題に対処すればいいの?部員全員で方針を決める方法とは?部活動指導員との付き合い方は?などなど、課題を一つずつクリアしながら、部活は軌道に乗っていく。部活動に限らず、自治には、明文化による構成メンバーの共通理解が大切なのだと理解した。2023/08/18
飲も飲も
4
物語になっているので読みやすい。2021/05/31
meòrachan
1
強かったり勝つためだけだったりするのとは違う部活の意義がわかりました.こんなにうまくは行かなそうだけど,多くの部活の目指すところはここなんだろう.2021/02/25
かい
1
良書。 部活動の在り方をとても建設的に提起している。物語風になっており、10代の子どもたちにもこういう部活動の運営の在り方があるということを是非知ってほしい。人が集える場所であるクラブという語源を体現する部活動であってほしい。また係は関係性を作るためのものであり、関係を作るための仕組みをいかに作るか、生き物係は、生き物にみんなが興味を持ってもらえる仕組みを構築することが役割であり、水替えをするだけの役割ではない。勝利の他に部活動の目的が明確でないことが勝利至上主義の課題だというのは、非常に分かりやすい。2020/07/07