内容説明
地球温暖化が止まらなくなる気候の転換点が迫っている―。自然を未来につなぐために人文学はいま何をすべきか。
目次
はじめに
1 総論 人新世と地球温暖化(気候変動研究をめぐる歴史;ジェイムズ・ハンセン『地球温暖化との闘い』を読む;人新世と気候の転換点;オイディプスの杖と未来の人文学)
2 各論 人文学と自然(萬葉後期の自然観照―情調の表現をめぐって;言霊と直毘霊―近代日本の自然概念;溶融する自然と社会―インドの大気汚染を事例に;「内なる自然」に再び向き合う)
おわりに―気候危機と人文学