内容説明
この本では、食物アレルギーについての“キホンのキ”を解説します。「アレルギーの話って、むずかしくって…」?いいえ、大丈夫です。すぐに役立つ最新の知識と考え方を、わかりやすい言葉でお伝えします。
目次
第1章 まずは食物アレルギーを理解しよう(「アレルギーとはなにか?」からはじめましょう;アレルギーの種類を理解しよう;ここは重要!即時型アレルギー ほか)
第2章 食物アレルギーの事故を防ぐには?(調布市「事故検証結果報告」を読む;調布市の事故から学ぶべきこと;救急対応の次は予防を確実に ほか)
第3章 厚生労働省ガイドラインから考える(ガイドラインの全体を把握しよう;基本編を読んでみよう;生活管理指導表の活用を考える:「病型」 ほか)
Q&A 保育園・家庭での「コレが心配、ここが不安」事例
著者等紹介
金子光延[カネコミツノブ]
日本小児科学会認定小児科専門医。かねこクリニック院長。川崎市医師会保育園医部会部会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
家主
4
31B 最近の研究でわかったアレルギーの知識がわかりやすくまとめられていた。アレルギーを予防するには、適切な時期に食べ物を摂取することが良い。できるだけ与えない方針では、治らなくなったり重症化したりする恐れがある。だから最近の子はアレルギーが増えたとか言われているのだと思った。第2章の調布市の5年生の事故の話は、心に刺さった。学校など給食を扱う場では、もっと知られた方が良い。エピペン講習は毎年1回受けているが、チャンスは1度きりだという理由がよくわかる。みんなに教えたい内容だった。2020/05/06
ためけん
1
食物アレルギーは皮膚感作で発症する、食物の摂取を遅らせることはアレルギー予防ではなく、むしろ発症リスクを高めることにもなる。というのは、数年前の私の常識にはなかった。情報のアップデートを定期的に行うことの必要性を強く感じた。何しろ、アレルギーは命に関わる問題だから。全ての人に正しい知識を持ってもらい、間違いのないよう対応してもらわなければ。 エピペンは1回失敗すると使えない、というのも驚きだ。かつてのアレルギー食物の誤食で死亡したというニュースから、子どもに関わる大人の一人として、学びの継続しようと感じた2021/11/28