目次
子ども生活関連年表
子ども白書２０１９“巻頭言”子どもの声を聴こう
特集 子どもは「生きて」いるか―子どもの権利条約３０年のいま
特集 前川喜平さんインタビュー
子ども最前線
子どもをめぐるこの１年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
29
今年は子どもの権利条約が国連で採択されて30年。日本が批准して25年になります。本著では、「子どもは『生きて』いるのか」と特集を組み、前川喜平さんのインタビューの他、子どもの権利保障の視点からの論考がならびます。国連の子どもの権利委員会から「社会の競争的環境」が「子ども時代」を奪っていると指摘された日本。本当に子どもの子ども期を保障した社会にするためにはどうすればいいのか、考えることができました。かなり良書です。2019/08/06
katoyann
22
子どもの権利委員会による第4・第5回締約国審査の結果に基づき、日本社会の子どもの権利に関する諸問題についてまとめた本。教育、福祉、医療の領域の専門家によるレポートで読み応えがある。核は、第1回審査から勧告を受けている「学校制度の競争的性格」の改善が引き続き指摘されると共に、「社会全体」が競争的であるという認識が示され、勧告内容がグレードアップされたところにある。新自由主義的な競争主義が人権を毀損しているという認識だが、早期教育も含め、子どもを商品化して生計を立てている大人も多く、状況はかなり深刻である。2022/02/21
