内容説明
現代史を学ぶ機会の少ないあなたへ。世界がスッキリ理解でき戦略的思考が磨かれます。協力・共存への日本外交とは。
目次
序章 13歳に「日本外交」を学んで欲しい理由
第1章 日本外交の環境
第2章 外交の基礎、価値観の違いの認識
第3章 国際社会で日本の特殊性は何か
第4章 日本外交の負の遺産
第5章 日本外交のあるべき姿の模索
第6章 日本外交のあるべき姿の模索―領土問題
著者等紹介
孫崎享[マゴサキウケル]
1943年、旧満州生まれ。東京大学法学部を中退し、外務省に入省。駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大学校教授などを歴任。現在、東アジア共同体研究所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりん
18
13歳でもこれらを考え理解するのは難解かもしれない。分かりやすく書いてあるが、頭がついていかず読むのに時間がかかった。今まで疑問に思ったこともない事柄を問題提起してあり考えさせられた。ミサイル防衛の仕組み、核抑止力が機能しないことは勉強になった。国際社会で日本や日本人がどう思われているか。「核の傘」など初めからない。領土問題の解決のために棚上げ合意もあり。2019/07/13
ひなぎく ゆうこ
10
「核の傘」は存在しない。 中学生の息子にも、ぜひ勧めたい。2023/05/20
GX
3
「13歳」からとありますが、いえいえ、とても勉強になりました。これまでの日本の歴史のなかで、重要な転換点になった事実とその背景も知ることができました。政治的な立場や価値観の違いはあるにしても、この辺の歴史を知っておくことは大事ですね。でも、「何が起こったのか?」「それはなぜなのか?」という共通認識を得ることこそが、現在進行形の事態のなかでは、難しいことなのでしょうね。イランによるUSドローン撃墜報道を見つつ、改めて、感じています。2019/06/22
Hiroki Nishizumi
2
勉強になる。これまでの主張をやさしく噛み砕いて書かれてあり、読みやすく分かりやすい。文章のバックにある思想をさらに理解したいと感じた。なんにしても13歳で読解出来ていれば素晴らしいと思うな。2020/11/06
kaede0914
1
子供向けかと思いきや、13歳のときの将棋の藤井聡太さんレベルにいる中学生向けて書かれている。大人でも読み応えのある本になっている。 日露戦争から第二次世界大戦までのGDPの比較による国力差の資料や、核の傘による図解の説明部などは、歴史を学ぶ上で、是非とも考え方の一つとして、学校でも教えた方が良いと感じた。領土問題は、しばしば時の権力者の権力基盤が弱体化し、権力維持の都合により引き起こされたことがあることを留意しておく必要がある。2022/01/15