内容説明
「子どもの権利条約」採択30年。日本の批准から25年を迎えるいま、草の根から条約の意味を問うてきた著者が熊本震災に直面してさらに思考を深めた論集。
目次
第1章 教育は平和のために(私につながる戦争―台湾沖航空戦で死んだ山下清馬(21歳)のこと
南京大虐殺にかかわった一兵士の従軍手帳と手紙を読む ほか)
第2章 子どもの権利を学び、活かす(子どもの生活と休息・遊び・文化の権利―「子どもの権利条約」第31条をどう深め、活かすか;子どもが育つ環境と遊びの再生のために―子ども時代の危機をどう切り拓くか ほか)
第3章 子どもの“いのち”と個人の尊厳に根ざした社会へ(「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」が問いかけるもの―日本における子どもの人権と子育て環境の危うさ
子どもの人権と教育についての認識が浅くないか―天草の小学校での「体罰」をめぐる最高裁“逆転判決”に思う ほか)
第4章 熊本震災は子ども・若者のからだと心に何をもたらしたか(地震発生とその被害;子どもたちの心身への影響と支援活動 ほか)
著者等紹介
山下雅彦[ヤマシタマサヒコ]
1953年、高知県生まれ。京都教育大学教育学部教育学科卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科修士程修了。専門は、教育学・社会教育学、子ども・子育て論。東海大学名誉教授(2019年4月より)。子どもの権利条約市民・NGOの会専門委員、子どもの権利条約31条の会会員、学童保育協会理事、くまもと子育て・虐待防止ネットワーク研究会代表、登校拒否・不登校に学ぶフレンズネットワークくまもと顧問、平和が一番!東区の会代表、立憲主義を未来へつなげる大学人の会くまもと世話人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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