内容説明
ハプスブルグ家からプラハの春、ソ連崩壊まで。面白トーク・写真一杯の「チェコの旅」。
目次
第1章 ハプスブルグ家に見る中欧の歴史
第2章 「プラハの春」と加藤周一
第3章 旅先で自らの半生を振り返る
第4章 チェコの歴史と文化と闘い
第5章 米原万里とプラハ、そしてソ連崩壊
第6章 中欧から見た日本と日本人
第7章 ドイツで自分の居場所を考えた
著者等紹介
小森陽一[コモリヨウイチ]
東京大学大学院教授、日本近代文学専攻、「九条の会」事務局長
金平茂紀[カネヒラシゲノリ]
ジャーナリスト、TBS「報道特集」キャスター。早稲田大学大学院客員教授。TBSのモスクワ支局長、ワシントン支局長、「筑紫哲也NEWS23」編集長、報道局長などを歴任。「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞
辛淑玉[シンスゴ]
人材育成コンサルタント、反レイシズムの市民団体「のりこえねっと」共同代表。ハインリッヒ・ハイネ大学現代日本研究所にて客員研究員。多田謡子反権力人権賞受賞、エイボン女性年度賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuko Hashimoto
30
小森陽一・金平茂紀両氏とウィーンとチェコを回る団体ツアーでの対談(鼎談)記録。辛淑玉氏は途中から加わる。タイトルにある加藤・米原氏(どちらも故人)は思い出話として登場。対談本にありがちだが、話し手は共通の経験や認識をもとにその場の流れで話すが、聞く側や読者にはややまとまりが悪く感じるところも。とはいえ、単なる名所案内ではなく、チェコの歴史をたどりながら日本社会の考察や批判を展開していて刺激的。加藤氏や米原氏が出てこない後半の方がむしろ面白かった。とりわけテレジン強制収容所見学後の辛淑玉氏の発言は重く響く。2020/03/10
sonettch
11
「ソ連は民族の独自性を重視する国で、各共和国の昔話が標準語のロシア語でたくさん出版されていました」(p.103)←これは興味深い。この本の中ではいろいろな本が紹介されており、どれも読んでみたくなった。チェコという国を知ることができるとてもいい本。チェコスロヴァキア共和国の初代大統領になったマサリクという人に興味を持った。それにしても Amazon の星ひとつのレビューが頭悪すぎて残念すぎる…。2019/04/27
ソバージュ
8
図書館本。タイトルだけで予約したので、2人が同行するでもなく紀行文って訳でもないので肩透かしを食らった感はあり。オーストリア、チェコツアーは存在したようだが、主に3人による加藤・米原の接点、チェコの歴史を含む、政治、沖縄や差別・教育問題等の会話から成る。話が飛ぶので読みづらくはあったが、読後としては興味深いものでした。2023/04/18
cof
4
チェコ旅行に行く前にガイドブックをネットで探していて発見。米原万里が好きなのでよく見ずに取り寄せてしまったが、お二人は出てこず、縁のある人々がチェコを旅しながら語る本で、勝手に拍子抜けした。ただ、話の内容は自分の興味のある事が多かった。歴史の説明が多く、どうにもそういう文章が苦手な自分は、読むのにだいぶ時間がかかってしまったが、後半の辛さんのお話などはとても興味深く読んだ。米原さんの話を読むと、いつも「今生きていたらどんな事を言ってくれたろう」と思う。でももういないので、自分がしっかり考えなくては。2020/03/19
桃番石榴
2
中身は興味深いが、タイトルを読んで万里さんが全編出てくる旅行記かと思ったら違った。2019/07/07
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