目次
第1章 「隠れ保育料」とは何か(保育施設へのアンケート調査から;保護者へのインタビュー調査から ほか)
第2章 主食費にみる保育内容の貧困(「主食費」について考えたことがありますか?;国は保障しない主食費 ほか)
第3章 なぜ、いま「保育の無償化」なのか(「保育の無償化」政策の急浮上;国のねらいはどこにあるのか ほか)
第4章 実費徴収に係る補足給付事業(補足給付事業の概要;補足給付事業の実施状況 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
31
保育の無償化が政治的に大きな話題となっています。無償化自体はいいことです。しかし、現在の保育においては保育料とは別に隠れ保育料ともいえる負担があります。例えば給食費やオムツのレンタル代など。こうした隠れ保育料は等しく保育を保障することから考えて問題があります。子育ての社会化を進めていくためにも真の保育の無償化を公的責任で行い、その財源は応能負担原則を貫き大企業や大資産家にしっかりと税を負担してもらう必要があるでしょう。本著は京都市の調査をもとに実態を整理し、問題を提起した良書だと思いました。2019/01/04
okadaisuk8
0
額面の保育料とは別に遠足代など、なんだかんだ親が払っている「隠れ保育料」をまとめた。一見せせこましい話のようだが、19年10月からの幼保無償化で浮いた保育料を見込んで独自(有料)の英語や体操教室が園で展開されると、親の経済力次第で分断が進むかもしれず、議論は重要性を増しているかもしれない。 2019/09/30