内容説明
「6・12後の世界」はどうなるのか。前進と後退を繰り返すにしても、意味のある変化をつくるには何が求められるのか。防衛の現場で核・ミサイル問題に携わってきた元官僚と自衛隊幹部、核問題と言えばこの人というスペシャリスト、経済分野からアプローチできる専門家が、これまでの教訓を踏まえ、今後の展望を語る。
目次
1 米朝首脳会談の結果を実らせる道はどこにあるのか(米朝首脳会談の結果をどう見るか;「戦争が嫌だから戦争する」は答えではなかった ほか)
2 北朝鮮の核問題を解決する道はどこにあるか(北朝鮮は核分裂性物質を増産できる体制にある;九四年米朝枠組み合意の背景 ほか)
3 防衛の現場から考える北朝鮮の核・ミサイル問題(軍事的脅威は特定国ではなく「核拡散とテロ・ゲリラ」;核兵器の登場によって戦争の仕方が変わった ほか)
4 北朝鮮の経済をどう捉えるか(北朝鮮経済の現状はどうなっているか;経済制裁は効果を上げてきたのか ほか)
著者等紹介
柳澤協二[ヤナギサワキョウジ]
東京大学法学部卒。防衛庁に入庁し、運用局長、防衛研究所所長、内閣官房副長官補などを歴任。現在は「自衛隊を活かす会」代表、国際地政学研究所理事長
太田昌克[オオタマサカツ]
早稲田大学政治経済学部卒、政策研究大学院大学で博士号。共同通信社に入社し、広島支局を皮切りに外信部、政治部、ワシントン特派員などを歴任。現在は同社編集委員・論説委員、早稲田大・長崎大客員教授
冨澤暉[トミザワヒカル]
防衛大学校卒。陸上自衛隊第1師団長や北部方面総監、陸上幕僚長などを歴任。隊友会副会長などののち、現在は日本防衛学会顧問、東洋学園大学名誉教授
今村弘子[イマムラヒロコ]
東京大学教養学部卒。日本貿易振興会(ジェトロ)入会ののち、在中国日本大使館勤務を経て、富山大学教授・同大極東地域研究センター長。現在は同大名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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