内容説明
マルクスは、何回否定されても、その度に甦ってくる。なぜなら、世界経済が大混迷を迎える現代において、その原因と解決の処方箋を提示する理論が他にないからだ。マルクスの原点を掘り下げる手法により、リーマンショック後の世界経済を深く分析する意欲作。
目次
第1章 『資本論』の方法への覚え書き(『資本論』とヘーゲル論理学;マルクスの史的唯物論;どの科学も研究はまず素材を詳細にわがものとしなければならない)
第2章 大混迷の世界経済―リーマンショック後のトランプ現象の流れ(リーマンショックの爆発;リーマンショック後の不均衡の再拡大;リーマンショック後の米貿易収支赤字と雇用空洞化問題 ほか)
第3章 多国籍企業の税金逃れ―日本の現状を考える(多国籍企業の税金逃れのための企業構造;途上国にとっての多国籍企業の税金逃れ;広義の“オフショア”はさらに拡大 ほか)
著者等紹介
工藤晃[クドウアキラ]
1926年生まれ。東京大学理学部地質学科卒業。経済学者、元衆議院議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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