内容説明
生徒会活動・部活動・地域活動をしている生徒は主権者意識が高い。学校づくり・地域づくりへの参加で若者を主権者・市民に育てる―18歳選挙権に向けて。
目次
第1章 18歳選挙権と主権者教育・政治教育をめぐって―すべての生徒に主権者教育を
第2章 戦後の学校運営への生徒参加はどう行われてきたのか
第3章 学校づくりへの生徒参加による主権者教育
第4章 地域づくりへの生徒参加による主権者教育
第5章 性教育・人権教育・平和国際教育・労働者教育―定時制高校における主権者教育
第6章 憲法教育・平和教育による主権者教育
第7章 高校生の政治・行政への参加―知事、教育長との討論集会
著者等紹介
宮下与兵衛[ミヤシタヨヘエ]
首都大学東京・特任教授。1953年長野県生まれ。早稲田大学卒業後、長野県の高校教員を37年間勤める。辰野高校には1996年度から2007年度まで勤務。54歳で休職して大学院に入り、翌年から定時制高校に勤務しながら、東京大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。定年退職後の2013年度より現職。教育科学研究会常任委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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katoyann
23
長野県辰野高校の事例を基に高校生の主権者教育の必要性について論じた研究書。日本では基本的に子どもと保護者が学校運営に参加できず、教職員の指導の対象として子どもが位置づけられるために主権者としての権利行使を学ぶ機会が殆ど得られない。これは日本が批准している子どもの権利条約に違反している。18歳選挙権が実現し、政治的素養を高めるシティズンシップ教育の必要性が訴えられているが、学校運営に参加する権利保障抜きに表層的な知識を教えても政治に対する関心は高くならないとする。20代の安倍政権支持率が高い理由が分かる。2022/01/25
ア
1
校則や地域など、身の回りを「変える」経験をすることが、市民性や主権者の資質を育てる。2019/08/11
hobby no book
0
調べる必要があったため。事例集という趣がやや強いか。主権者教育をカリキュラムとして体系立てるのは、いろいろな要素があるだけに難しいのか。2017/08/02