朝鮮半島がわかる本〈１〉古代から近代まで

長田 彰文【監修】/津久井 惠【文】

かもがわ出版（2015/10発売）

• サイズ A4判／ページ数 39p／高さ 29cm
• 商品コード 9784780308020
• NDC分類 K221
• Cコード C8336

内容説明

「朝鮮半島」は、アジア大陸の東部につきだした半島です。その先は朝鮮海峡をはさみ、日本の対馬とむかいあっています。半島の西側は黄海に、東側は日本海にのぞんでいます。内陸では中国と国境を接し、東部の日本海近くでは、ほんのわずかですが、ロシアとも国境を接しています。このシリーズでは、できるだけ多くの角度から、朝鮮半島についてわかりやすく解説しています。そして、ここで竹島のえがかれ方を比べたように、朝鮮半島と日本との関係についてもできるかぎり見ていくように工夫しました。ですから、日本にいちばん近い外国である朝鮮半島について、この本でしっかり学んでもらいたいと思います。日本では「韓流ブーム」がありながら、その国のある半島については知らないことが多すぎますので…。

目次

１　三国時代（高句麗・百済・新羅）（古朝鮮；高句麗の誕生；百済の誕生；新羅の誕生；渤海の興亡）
２　高麗王朝時代（高麗王朝の誕生；もっと知りたい朝鮮半島の英雄たちと韓流ドラマ；モンゴルの台頭；元寇）
３　朝鮮王朝時代（朝鮮王朝のはじまり；もっと知りたいハングル；両班の時代；壬辰倭乱・丁酉倭乱；倭乱の傷あと；朝鮮通信使）

著者等紹介

長田彰文［ナガタアキフミ］
１９５８年大阪府生まれ。上智大学文学部史学科教授。早稲田大学政治経済学部および京都大学法学部卒業、一橋大学大学院法学研究科修士課程修了、同博士課程単位取得退学。博士（法学）。専門は日韓関係史、アジア太平洋国際政治史

津久井惠［ツクイケイ］
１９４９年栃木県生まれ。東北大学法学部卒業。児童書編集者を経て、現在フリー。日本児童文学者協会会員、日本児童文芸家協会会員、季節風同人（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[小鈴]

知ってるようで知らない朝鮮半島の歴史をさらうことができる。常に侵略(中国だけでなく日本も含む)を受けていることを実感。また、相互に文化の影響を与えあっている。高松塚古墳の壁画が高句麗の壁画と似ているし、韓国国宝の金剛弥勒菩薩半跏思惟像が広隆寺の弥勒菩薩とクリソツ！まんまそれ！。一方 、日本からは前方後円墳が伝達。新羅から使者が来ても断行のままの平安朝。モンゴルの高麗侵攻で一部の兵が最後まで反乱したから二度の元寇ですんだ鎌倉幕府などなど。日本だけ見ていたら掴めない東アジアの動きが分かる。

2015/12/21

[Sleipnirie]

朝鮮半島の歴史と文化の流れを軽く眺めることが出来る。燕(中国)の武将が作った衛満朝鮮を初めに、漢に抵抗して、隋や唐の侵攻を退けた高句麗(唐・新羅の連合軍に滅ぼされる)。高句麗・百済・新羅の三国時代と新羅による朝鮮半島の統一、あと渤海の成立。　新羅分裂の後、新たに朝鮮半島を統一した高麗(モンゴルの元に色々破壊される)。明の頃、クーデターによって新たに成立した朝鮮王朝。秀吉の朝鮮出兵や江戸時代の朝鮮通信使まで。　倭寇、元は高麗の抵抗にあってたので、元寇の日にちが変わってたなど、日本とのつながりを解説している。

2016/02/19

[みなみ]

韓国旅行に行くので歴史を勉強中。古代から近代以前は1巻にまとめられている。大陸につながっている朝鮮半島は、中国の強大な勢力との緊張関係が続いていたことが分かる。日本との関係も随所に登場。

2017/07/23

[dobrydenkrtek]

朝鮮半島の歴史を概観できる。細かくはないが、大きな流れとしてとらえられる。また日本との関係にも言及が多いので、同時代の横の関係がわかりやすい。韓国ドラマの時代劇についても触れているのでその時代劇がいつの時代の事なのか知るのにも便利。