オリンピックが生み出す愛国心―スポーツ・ナショナリズムへの視点

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784780307788
  • NDC分類 780.13
  • Cコード C0075

内容説明

サッカーW杯、WBC、オリンピック―ニッポンと叫ばせる熱狂はどこから生まれ、私たちをどこへ連れて行くのか。10の視点でスポーツ・ナショナリズムをさぐる。

目次

第1章 スポーツとナショナリズムの現状(スポーツとナショナリズム;スポーツ・ナショナリズムの現代的特徴―商業主義・グローバル化時代の3つのメガイベント)
第2章 スポーツからナショナリズムが生まれる時(近代オリンピックの理想と現実―ナショナリズムのなかの愛国心と排他的愛国主義;体操とナショナリズム―体操の国民的普及と国家政策化)
第3章 ナショナリズムがスポーツにもたらすもの(柔道とナショナリズムと多文化主義;2012年ロンドンオリンピックにみるナショナリズム―スポーツの「国家戦略」化と「多民族国家」をめぐる表象に着目して)
第4章 スポーツはナショナリズムにどう向き合うのか(“インタビュー”スポーツ・ナショナリズムへの視座)

著者等紹介

石坂友司[イシザカユウジ]
1976年、北海道生まれ。奈良女子大学研究院生活環境科学系准教授。専攻はスポーツ社会学、歴史社会学

小澤考人[オザワタカト]
1975年、東京都生まれ。東海大学観光学部准教授。専攻は文化社会学、観光研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ロア

10
オリンピックだけでなく、W杯やWBCなどの国対抗のスポーツがどのようにナショナリズムに影響を与えるのか、論文やコラムの形で10編程まとめられている。にしても…やれスポーツマンシップだ、参加する事に意義があるだの言ってみたところで結局は建前に過ぎず、現実的には国の威信をかけた戦いで…そこには、ある種の歪んだナショナリズムによる連帯感が生み出される。さらに、ネットの普及によってナショナリズムが過激な形で発現し易くなった今、安易に情報に流される事無く情報を見極める冷静さと分別が不可欠。決して踊らされるな!と思う2015/10/10

Masataka Sakai

0
「愛国」が気に入らない、運動音痴(一部を除く)が、国を背負う大会の重箱の角を片寄った見識で、世界に向けてつつきまくる。 ☆☆☆☆☆2016/05/18

きぬりん

0
スポーツの/とナショナリズムをめぐる論文集(必ずしもオリンピックに特化されていない)。スポーツのナショナリズム的傾斜を安直に批判するのではなく、グローバル化が進展する世界の中でのナショナリズムそれ自体の多義性・多層性も踏まえつつ、「スポーツの世界はナショナリズムを必要とし、ネイションはナショナリズムを高めるスポーツを必要とする」という「共犯関係」(p.72)に対して、歴史的・社会学的な視点からメスを入れる論考が多い。表紙に名前が大書されている有名人たちよりも、若手による論考のほうが読みやすく面白い印象。2021/05/04

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