放射線被曝の理科・社会―四年目の『福島の真実』

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放射線被曝の理科・社会―四年目の『福島の真実』

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  • サイズ A5判/ページ数 189p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784780307436
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

内容説明

『美味しんぼ』騒動で明るみに出た放射線被曝の影響に関する世論の分裂。この問題での対立が、原発をなくしたいという国民の合意をも分裂させる現状に危機感を抱いた科学者が、自然科学と社会科学の両面からこの問題を解明する。内部被曝は危ないと言われるが、人は「これは食べない」という判断ができるので、内部被曝だからこそ影響をコントロールできるのだ。低線量被曝の影響について、「分かっていない」と言われることが多いが、「分かっている」ことだってたくさんある。福島の食品は安全なのか、福島は人が住める場所なのかの論争は、本書を読んでからにしようではないか。

目次

第1章 低線量被曝をめぐる論争を検証する―「分かっていること」と「分かっていないこと」(LNT仮説と放射線防護の考え方;「内部被曝の恐怖」論を考える;放射線被曝のリスクを考える―生物としての環境適応)
第2章 「福島は住めない」のか(『美味しんぼ』問題が浮き彫りにしたもの;どんな放射能がどれだけ出たのか;除染は無駄なのか―除染の方法と効果)
第3章 「福島の食品は危ない」のか(チェルノブイリ事故と食の安全;福島の食品検査体制と検査結果;安全な食のための方策)
第4章 福島の今とこれから(県内在住者から見た「反原発」とメディア;福島での生活の現状と地域の将来;県民健康調査で何が分かったか)
第5章 原発住民運動と放射線問題(原発を乗り越えるための国民的・思想的課題;過半数住民の支持を得るために―科学者の役割・責任と論争の質;住民運動の成長・発展のために考えるべきこと)

著者等紹介

児玉一八[コダマカズヤ]
1960年福井県武生市生まれ。1980年金沢大学理学部化学科在学中に第1種放射線取扱主任者国家免状を取得。1984年金沢大学大学院理学研究科修士課程修了、1988年金沢大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士、理学修士。専門は生物化学、分子生物学。現在、日本科学者会議原子力問題研究委員会委員、原発問題住民運動全国連絡センター代表委員

清水修二[シミズシュウジ]
1948年東京都生まれ。1980年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得満期退学。経済学修士。1980年福島大学経済学部助教授、以後教授、学部長、副学長を経て2014年定年退職。現在福島大学経済経営学類特任教授。専攻は地方財政論・地域論。日本科学者会議原子力問題研究委員会委員。福島県民健康調査検討委員会副座長

野口邦和[ノグチクニカズ]
1952年千葉県生まれ。東京教育大学大学院理学研究科修士課程修了。現在、日本大学准教授。理学博士。専門は放射化学・放射線防護学・環境放射線学。日本科学者会議原子力問題研究委員会委員長。原水爆禁止世界大会実行委員会運営委員会代表。福島第一原発事故後、福島大学客員教授、福島県本宮市放射能健康リスク管理アドバイザーなどを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樋口佳之

2
被曝の議論を避けていた事を反省しました。既に解っていると判断できることも多々あるのです。2016/01/09

Shungo Shimazu

2
これを読むと、福島の事故で健康被害など出ないことがはっきり分かる。分からない分からないとミスリードする論調が目立つが、要するに影響が無さすぎて分からない、という疫学的事実を分からないから恐ろしい、に置き換えているだけ。被曝は怖いよ。それはタバコやコーヒーや酒やマクドと同じこと。日本の、子供達の将来のために何をすべきか。ちゃんと考えて、幸せな未来を築いていけるように。2015/04/27

Miki Shimizu

1
原発、被曝について、原発反対か推進かで結論が全く違うのはおかしい。科学的に正しいことを言わなあかんという趣旨。福島で作ってるものは安全、福島に住んでも大丈夫ということが書いてある。かなり感情的に他の人の悪口を書いてあるのが残念。あとは、国に対する不信感ってそんなくらいでは治らんねんなー。農作物ももっと検査結果をがっつり公表したらええと思う。検出限界がいくらで、これは何bqでしたとか、これ、基準値以下やけど、ちょっと出てるから安くしとくとか、いちいち書いてあったら、選べるのに。大丈夫!安全!しか言わない国が2015/08/07

うわっち。。

1
美味しんぼ・福島の真実編に描かれていた、放射線被曝とんでも理論を糺す本です。放射線の健康影響はわかっていない、とよく言われますが、わかっていることも結構あることがわかります。所々書いてあることが難しすぎて、わからないところがありました。(私の勉強不足かな…。orz)2015/08/01

Mc6ρ助

1
『福島第一原発事故で放出された放射性物質によってどれぐらいの健康被害が生じるかということは、科学的に検証されなければならない問題です。』(p170)、今はこの引用を感想としたい。いろいろな示唆に富んだ良書。2015/06/07

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