内容説明
マルクスがぼくたちの言葉で革命論を語っている。
目次
1 働いてるおまえらに聞いてほしい―国際労働者協会創立宣言(1864年)
2 金持ちの相続権なくせば世の中かわるのかよ―相続権についての総評議会の報告(1869年)
3 奴隷解放の父、リンカーンへマルクスからメール―アメリカ大統領エーブラハム・リンカーンへ(1864年)
4 マルクス流起業のススメ・消費税がダメなワケほか―個々の問題についての暫定中央評議会代議員への指示(1866年)
5 スクープ!マルクスにインタビュー!―『ザ・ワールド』紙通信員とのインタビュー(1871年)
著者等紹介
紙屋高雪[カミヤコウセツ]
京都大学法学部卒。マンガ評論サイト「紙屋研究所」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
23
100年以上前にマルクスが語ったり書いたりした言葉を、ネット用語も織り込みながら現在の若者言葉で「超訳」した一冊。これが正しい訳かはさておき、まるでマルクスが今の若い人たちに呼び掛けているような感じに訳したことで、あの難解さが薄れ、読みやすくなっているのが何よりスゴイ。それによって、マルクスの資本主義の分析と批判が、現在の日本の雇用環境を考える上でも生きていることを素直に感じられるのもいい。これはぜひとも若い人に読んでほしいが、自分としては、挫折しかかっている「資本論」の超訳が出版されることを切に願う。2014/01/04
majiro
10
ただ単に言葉遣いがくだけているのと、内容が噛み砕かれているのと、違うわけだけど、この本はちゃんと内容もわかりやすくなっていたと思う。偉人の考え方とか、こういう本をちゃんと読んで理解するのが良いよね。2016/02/06
すのう@中四国読メの会コミュ参加中
3
ネットの書き込みのような、フランクなもの。マルクスと聞くと、うっ、長いんでしょ…ときてしまう人にはいいかもしれない。マルクスが書いているのはその当時のものだが、現代日本にも当てはまることが多々あって興味深かった。2014/02/07
WaterDragon
3
電子版を購入。紙版より60円安かった。 「超訳」には賛否両論あると思いますが、個人的には賛成。 一つは、(正しい訳になっているかどうかは、とりあえず置いといて)やはり読みやすい。マルクスの古典が通勤時間を利用して読めてしまう(笑) 二つは、導入として最適。そうは言っても古典は読みにくい部分が少なくない。学生時代とは違って、なかなか腰をすえて古典を読むための余裕がない。そんなときこれくらいライトなものだと、「とりあえず読んでみるか」という気になる。また、あらためて古典(原典)を読む動機付けにもなる。2013/10/28
Verte
2
ロバート・オーウェン2017/04/29