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隣人が殺人者に変わる時―ルワンダ・ジェノサイド生存者たちの証言

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784780306095
  • NDC分類 956
  • Cコード C0098

内容説明

1994年に起こったルワンダ虐殺の証言集。事件後、沈黙し続けた生存者たちが、当時の状況や現在の心境を語る。世界8カ国で翻訳。

目次

早朝のニャマタ―カシウス・ニヨンサバの話
大小の市場―ジャネッテ・アインカミエの話
ブゲセラ道路―フランシーネ・ニイテゲカの話
キブンゴの丘―ジャンビエール・ムンヤネーザの話
竪琴の形をした牛の角―ジャンバプテスト・マニャンコーレの話
未亡人たちのたまり場―マンジェリック・ムカマンジの話
アカシアの下の自転車タクシー―イノサン・ルイリリザの話
大通りの店―マリールイズ・カゴイレの話
リリマ刑務所―クリスティーネ・ニランサビマナの話
逃避行―オデッテ・ムカムソニーの話
記念館の中の壁龕―ノーディス・ワワニリギラの話
これまでの説明―ベルテ・ムワナンカバンディの話
クロディーネのテレトレハウス―クロディーネ・カイテシィの話
ラ・ペルマナンスの黄昏―シルヴィ・ウムベイの話

著者等紹介

ハッツフェルド,ジャン[ハッツフェルド,ジャン] [Hatzfeld,Jean]
1949年マダガスカル生まれのフランス人ジャーナリスト。ルワンダ3部作「LIFE LAID BARE」「MACHETE SEASON」「THE ANTELOPES STRATEGY」は8カ国で翻訳され、数々の賞を受賞している

服部欧右[ハットリオウスケ]
ルワンダの学校を支援する会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

107
1994年4月6日から約100日間にフツ系政府とフツ過激派による多数のツチ族とフツ族穏健派が、およそ50万人から100万人の間の犠牲者を出したジェノサイドを生き延びた者による証言です。題名ほど過激な内容ではなくどちらかと言えばジェノサイド後の彼らの心境を綴った内容でした。虚無感、孤独感、無気力感などが彼ら彼女らの口から語られています。本書は生存者編であり、他に加害者編と和解編があるらしいけど、読む事に戸惑っている自分がいます。2021/08/19

たまご

23
3部作、ようやく読了。白人社会の一員である作者からみた執筆当時(ジェノサイドから7年程後?)のルワンダ、ニャマタ周辺の記載もありますが、観察者に徹した作者の考えはほぼ記されません。当初ジェノサイドの対象だったツチ族からの体験談がメインです。植民地から独立後、今回程でないにしてもたびたびツチ族は虐殺されていますが、ベルギーの植民地政策以前から民族対立の芽があったのか気になりました。無知と貧困がジェノサイドの原因の一つとする中で、教育は人間を有能にしても善良さを育てない、と語った教員の言葉が重いです。2022/05/15

壱萬弐仟縁

23
今から19年前頃、TIME誌の表紙には或は記事写真には、悍ましい大量殺戮の実態が露呈していたことを思い出した。ジェノサイド。ウムベイ氏の14章によると、ジェノサイドの原因は、貧困と生活、無知、識字率2割のために影響されるとのこと(256頁)。そして、ルイリリザ氏の7章には、人間の二面性が書かれる。ヨーロッパで大学教員、神父、医者たるものが、なぜ、アフリカではサディストとなっていたのか(125頁)。ルワンダは、その後、幸いにもカガメ大統領の指導力によって、奇跡の発展に成功した。地方自治と外資のバランスの妙。2013/06/25

スー

21
1693ヶ月で80万人が殺されたルワンダの大虐殺、この本は棍棒やナタを持ったフツ族から逃れ生き延びたツチ族達の恐怖の体験談。何故ついこないだまで一緒にご飯を食べ酒を飲み語り合った隣人や友や妻を無慈悲に切り刻み殺したのか?生存者の証言はまちまちだ、白人・歴史・容姿・富のせいだと言う。たぶんフツ族の恐怖心なのでは?かつて政権を奪いツチ族を虐げ隣国のツチ族の軍隊に逆襲された恐怖にラジオから流される憎しみと混ざり爆発したのではないかと思う。生存者達は隣人に怯え悪夢にうなされ殺された家族が自分を無視する夢を見て孤独2019/11/26

20
農耕を営むフツが、牧畜を営むツチと穏健派フツに襲いかかり、毎日規則正しく9時から4時まで殺戮を繰り返し、3ヶ月で50万人を虐殺したルワンダ。武器はバナナ園で使われるマテェーテだった。妊婦の腹は割かれ、手足を断たれ、3日かけて苦しんで死んでいく母親を見ていることしかできなかった娘。楽に殺してもらうため金を払う人々。それ以前にもジェノサイドは繰り返し存在したが放置され、植民地経営に邪魔なツチを憎むよう、白人はフツに対して情報操作してきた。真っ黒に塗りつぶされた被害者の瞳がただ哀しい。2022/03/06

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