内容説明
幼い時に父を亡くした私の夢は「家族をつくって平凡に暮らすこと」。だが、不妊治療、流産を乗り越え、ようやく授かった娘は広汎性発達障害だった。娘が幸せになる手がかりを探して療育に奔走するも、わが子と心が通いあわないことに悩む。さらに将来を悲観し、気づけばうつ状態に。チャット、浮気、宗教…現実逃避を重ねるなか、夫に突きつけられた離婚届。娘と離れ、徐々に現実から目をそらし逃げていたことに気づくのだが…「親は子どもの幸せを諦めてはいけない」娘の障害受容ができず、一時は死をも考えるほど、どん底に落ちた著者の絶望と再生の物語。
目次
「たから誕生」
「親ばかですか」
「愚痴ってもいいですか」
「私の娘、ヘンですか」
「療育ってなんですか」
「普通の子は可愛いですか」
「死んだらダメですか」
「子は鎹ってホントですか」
「チャットは逃避の始まりですか」
「女になっていいですか」
「信じる者は救われますか」
「娘を手放していいですか」
「たからはたからですか」
「母親続けていいですか」
著者等紹介
山口かこ[ヤマグチカコ]
ライター。1975年愛知県生まれ。大学卒業後は不動産会社OLを経て、結婚、出産、広汎性発達障害の娘の育児、離婚を体験。その後、持ち前の洞察力と集中力、そしてディープな人生経験を駆使してライター活動をスタート。福祉、環境、カルチャー、歴史ネタを得意とし、ラジオ、紙媒体、WEBにて取材・構成・執筆を行なう
にしかわたく[ニシカワタク]
漫画家。1969年長崎県生まれ、東京都国分寺市で育つ。大学在学中に『月刊アフタヌーン』で商業誌デビューするも紆余曲折、現在は漫画、イラスト、映画コラムと場当たり的に広く浅く活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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