内容説明
私はなぜ戦争と民族を書きつぐのか。『想い出のアン』『キムの十字架』…約90冊の著書を持つ児童文学作家の軌跡。
目次
1 ムカフノ山ニノボッタラ、文学がアッタ―ぼくの履歴書こと始め(川中島戦国百姓の血すじの家―書物の最初の記憶は、『甲越川中島軍記』;大きくなったら、天文学者か小説家になりたい―海野十三のSF『火星兵団』にだまされて ほか)
2 “空から降りて来い”から、マツシロへ―動き続けぬ者は破れる(ベトナム戦争、逃げる市民に日本人の顔を見た―まずは、マツシロと川中島平の百姓を想起;発想の現場は、すぐそこにあった―大本営地下壕、「悲しみの砦」という題材 ほか)
3 『想い出のアン』から『キムの十字架』へ―軍靴と受難の群像(『想い出のアン』序曲―歴史はあとから語っている;小布施の新生療養所という舞台―スタート博士の死がもたらした暗合 ほか)
エピローグ 語り残しの断章―「恨」と「赦し」、「キムの十字架・2」へ
著者等紹介
和田登[ワダノボル]
1936年長野市に生まれる。信州大学教育学部卒。小学校に勤務の傍ら児童文学中心に書き継ぐ。早期退職後信州大教育学部・上田女子短大の非常勤講師を経て、現在は著述に専念。信州児童文学会副会長、日本児童文学者協会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。