出版社内容情報
1970年代後半に花開いた、富士GC(富士グラチャン)の前座レースがマイナーツーリングです。1300cc以下のハコ車で争われ、その高い自由度を背景に多くのチューナーが参画、トヨタと日産の争いにホンダも加勢して大いに賑わいました。代表車種はB110型サニー、KP47スターレット、初代シビック。土屋エンジニアリングや東名自動車、トムスらが台頭し、その後の国内レースの礎に。各陣営が細部まで工夫を凝らしてエンジンや足回りを磨き、その「通好み」で「ニッチ」で「ディープ」な楽しみ方は多くのレースマニアを惹きつけました。今なお業界内では当時を偲ぶ声が高く、本誌も「いつかはやりたい」と狙ってきました。全国規模のビッグレースでない点でやや冒険的でチャレンジングな号ですが、後にも先にもない孤高の一冊を目指します。