内容説明
モーターファン・ロードテストを現在の視点で論評する。いまだから読み取れる福野礼一郎&第一線エンジニアによる名車の真実。
目次
ダイハツ・ミライース―間違いなくこのクルマは日本自動車技術の誇りだ。
トヨタ・カムリ―セダンはこのままでいいのか。いいわきゃないでしょ。
アウディA5/A4―クルマはボディで決まる。ひさしぶりの「金庫の中」。
シトロエンC3/プジョー3008/DS5―決めつけNG・先入観NG、乗らずに買うのは絶対NG。
ジープ・コンパス―天国と地獄。
ボルボXC60―眺めていると名車。乗ってみると凡車。ボルボ非常に要注意。
シボレー・カマロ―コンバーチブル出来よし。V8真面目にニュル過ぎ。
レクサスLS―これぞインフィニティQ45の再来でなくして他のなんであろうか。
メルセデス・ベンツSクラス―残念ながら完敗ですね。役者が違い過ぎます。
フォルクスワーゲン・アルテオン/パサート―リヤに乗る・乗せるならやっぱパサートにしよう。〔ほか〕
著者等紹介
福野礼一郎[フクノレイイチロウ]
東京都生まれ。自動車評論家。著書は『クルマはかくして作られるシリーズ』(二玄社、カーグラフィック)、『人とものの賛歌』(三栄書房)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chiseiok
26
大好物論評集の5作目、今年も出て良かった。予告から3.4作目同様の大判カラームックであろうと思っていたら、1.2作と同様の四六版単行本形式。カラームックというのはイマドキ如実に売れないらしく、苦渋の選択との事。「カーグラフィック」でクルマ雑誌を読み出し、連載元の「モーターファン・イラストレイテッド」を毎月買うのも厳しい自分的には楽しい形式だったんだけどなぁ。とはいえ内容は充分に濃ゆくて、冷静で公平で論理的なバッキバキの毒舌は今回も冴えまくり。後半の「現在の視点」の記事はめちゃ面白かった。来年も買う、満足。2018/09/30
Yasomi Mori
4
クルマに興味を持ち始めたのが1年前。自動車評論もさほど読んでいるわけではないけど、今のところ福野氏の評論がいちばん面白い。自動車という工業製品の歴史や、開発者とは異なる立ち位置からの技術的、工学的知識にもとづく価値判断は、「そもそも自動車とは」を知ることができて大変参考になる。運転時のフィーリングやインテリア等の美的感覚も鋭く言語化されているので、まずは氏の価値観を「正解」としてクルマを眺めてみることにする。/印象に残った点。ダイハツ・ミライース:ジェット戦闘機の理屈で切られたフェンダーアーチ。1名乗車に2024/03/24
Yasuo Maruta
0
一刀両断というか、今の時代、ここまではっきり書ける自動車評論家はほとんどいない。著者のクルマへの博覧強記についてはいつも感服。2018/10/13
mock-shiki
0
事情は本書に書かれてますが、これはムック本の方が良いなぁ。T中研も厳しいか。「現在の視点」は良い企画だったのにもったいない。雑誌は1回しか購入しなかったので、言える口では無いですが。2018/09/10