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内容説明
白一色に素っ気なく安っぽい内装。室内は狭く音はやかましい。オネェちゃんとデートに行くには使えないけれど、牛も積めれば墓石も積める。そうした過積載上等の機能一点張りこそが、日本の暮らしと産業を支えている。我々は、この極めて純粋な道具のことをどこまで知っているのだろう。「スーパーカー誕生」の著者が、華麗&高速の対極にある高性能機械を掘り下げる。自動車技術系雑誌・モーターファン・イラストレーテッドに掲載された好評連載に、大幅加筆を行なった意欲作。
目次
軽トラ社会学(牧野茂雄)
軽トラ自動車工学
スズキ・キャリイの開発を訊く
ダイハツ・ハイゼットの開発を訊く
ホンダ・アクティの開発を訊く
スバル・サンバー(旧型)の開発を訊く
軽トラ用タイヤの開発を訊く
比較試乗記 軽トラvs軽乗用車
理想の軽トラ用エンジンを林義正氏に訊く
赤帽サンバーという異次元世界
著者等紹介
沢村慎太朗[サワムラシンタロウ]
1962年(昭和37年)東京・浅草に和菓子店の三代目として生まれる。早稲田大学文学部西洋美術史学専攻卒業。九〇年代から雑誌編集プロダクションで自動車雑誌の編集業務を行う。その後フリーの自動車評論家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
31
スズキスーパーキャリーなら乗れそうか。歴史的には軽自動車は1949年に確立(17頁)。軽トラ需要は年間20万台程度(19頁)とはいえ、YouTubeでも軽トラを趣味として乗る人も増えてきた印象もある。軽トラは、一度に乗る距離が短くて、乗り降りが頻繁(45頁)。エブリイバンでお弁当の配送のときもそうだった。アルトヴァンで乳製品配送のときも同様。キャリイのMT販売は75%(48頁)。私がスーパーキャリーに乗ることはあるのか、ないのか? わからない。 2021/09/17
to boy
24
機能のみを追求した軽トラには機能美があると思っています。普段注目されることのない軽トラを取り上げてくれた本書には感謝。メーカー三社へのインタビューの章が良かった。一番感心したのは赤帽仕様サンバーの所。年間10万キロ走行するために特別に調整されたサンバーは確かに世界の名車だと思います。ただ、私の嫌いな自動車評論家の顔が出ている他の章はちょっとうんざり。上から目線でメーカーを揶揄する文章はやめてほしい。2017/09/07
文章で飯を食う
8
読みました。軽トラという車の極北。面白い。使用社の要求は過酷であり、コストはかけられない。しかし車として、必要十分。2018/10/25
鯨、或は山田
5
軽トラと言うものは一見、画一的に見える。当然、使用の目的もサイズも統一されているからだ。しかしその日本独自の枠を決められた中で技術者たちはどうにか求められた以上の製品を作り出そうとする。それがエンジンの搭載位置やミッションの形式の違いに反映される。それらの差異と言うのは意外な程にユーザーには大きく響くのだ。2017/05/06
テキィ
4
再読 赤帽用のスバルサンバーは、一度乗ってみたいものだ。 自分で買うかというと、用途がないので読むだけだけど、こういう道具の話は実に興味深い。 以外と、自転車を運ぶには良いかもしれない。 アプローチ専用の軽トラ。 ありかも。2018/08/09