感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
matsu04
22
戦後70年、歴史論議は尽きない。先の大戦で周辺アジア諸国への侵略(定義がどうであれ)を行った日本は、あくまでも反省し謝罪を繰り返さねばならないのだろうか。西欧列強の帝国主義に対抗し近代化を急いだが故の選択だった、では理由にならないのか。日清・日露戦争とはどう違うのか、もっと言えば、黒船来航後の攘夷運動、倒幕、明治新政府による富国強兵策すら過ちだったのか…。2015/08/17
ま る
7
ペリー来航後の開国から敗戦後のGHQによる占領下での日本国憲法制定までの流れが、写真や細かい解説付きでわかりやすく書かれている。鎖国していた日本は井の中の蛙で、世界を知らな過ぎた。開国によって世界に引っ張り出され、欧米の食い物にされないように富国強兵の名のもと軍事力強化を図ったけど、結局のところ百戦錬磨の欧米諸国とは経験値が違った。無謀な戦略、精神論での戦い、読んでいて悲しかった。真面目で勤勉な国民性が大好きだけど、それ故の過ちだったのかな。もちろん日本人が犯した過ちから目をそらしてはいけないとも思う。2015/08/31