感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はげまる
7
幕末の下級武士が、思いがけず特殊な役目に就き数奇な人生を歩む、という名作。初読から20年たっているものを再読したのは初めてかも知れない。未成熟な10代と同様に涙が止まらなくなる、呆れる。何故泣けるのか。主人公は歴史上の偉人と触れ合いながらも、全く馬鹿げた死に様を選ぶ。その人生の圧倒的な無意味さだと思う。最期の最期まで好きなものを追いかけて、まさしく夢中に生きている。純朴とか不器用ではなく初めから求めてない。苦しんで苦しんでも絶望しない。そんな昆虫のようなシンプルさ、生命力に憧れてしまうのだろう。2015/05/09




