内容説明
スマートデバイスを手にしたわたしたちの背景に溶け込み、膨大なアテンションを資源化しながら、巨大インフラへと変貌したGAFAMを中心とするメディア社会―その利便さがもたらす恩恵、快楽に覆い隠されたリスクと課題を雇用・労働、ユーザー、インフラといった観点から解きほぐし、身近な切り口から多角的に問題を照らし出す入門書!
目次
第1部 プラットフォームと現代の労働(プラットフォーム資本とは何か―現代を席巻したメディア・インフラ、そのビジネスをめぐる問い;プラットフォームに囲い込まれた大学生―乱立する就職情報サービスについて考える ほか)
第2部 プラットフォームを織りなすアクターたちとイメージ(検索プラットフォームの生態系―さまざまなアクターが構築するアルゴリズム;ソーシャルメディアを彩る自己イメージ―日本の若年女性のセルフィ(自撮り写真)から考える ほか)
第3部 インフラ化するプラットフォームの現在と未来(スマートシティで安楽の夢をみることができるか―ゴーレム化する都市のセキュリティと戦争の恒常化を考える;プラットフォーム資本主義の環境的基盤―カーボンニュートラルとエネルギー問題 ほか)
プラットフォームの理解を深めるための道具箱(声に出して読む利用規約―プラットフォームを理解するためのワークブック;プラットフォーム資本主義を解読するための視座―ニック・スルネックの著作を参照軸に)
著者等紹介
水嶋一憲[ミズシマカズノリ]
大阪産業大学経済学部。国際経済学科教授
ケイン樹里安[ケインジュリアン]
元昭和女子大学特命講師、社会学者
妹尾麻美[セノオアサミ]
追手門学院大学社会学部准教授
山本泰三[ヤマモトタイゾウ]
大阪産業大学経済学部経済学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。