出版社内容情報
つながりのリアリティはいかに生み出されるのか
身体と自然を根底から問い直し、多様に構築/切断される人と人との関係の論理、集団化のロジックの解明を目指す。
●著者紹介
松尾瑞穂
国立民族学博物館超域フィールド科学研究部・総合研究大学院大学准教授。文化人類学、ジェンダーと医療研究。著者に『ジェンダーとリプロダクションの人類学――インド農村社会における不妊を生きる女性たち』(昭和堂、二〇一三年)、『インドの代理出産の文化論』(風響社、二〇一三年)、共編著に『Life, Death and Illness in Contemporary South Asia』(Routledge,2023)、『聖地をめぐるポリティクス』(風響社、二〇一九年)ほか。
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松嶋 健
広島大学大学院人間社会科学研究科准教授。文化人類学、医療人類学。
宇田川妙子
国立民族学博物館超域フィールド科学研究部・総合研究大学院大学教授。文化人類学、ジェンダー研究、イタリア研究。
深川宏樹
神戸大学大学院国際文化学研究科准教授。文化人類学、社会人類学。
白川千尋
大阪大学大学院人間科学研究科教授。文化人類学。
山崎浩平
龍谷大学世界仏教文化研究センター・嘱託研究員。文化人類学。
深田淳太郎
三重大学人文学部准教授。文化人類学、オセアニア地域研究。
新ヶ江章友
大阪公立大学大学院都市経営研究科/人権問題研究センター教授。文化人類学、医療人類学、クィア・スタディーズ。
松岡悦子
奈良女子大学名誉教授。文化人類学、医療人類学。
ジェイコブ・コープマン
サンティアゴ・デ・コンポステラ大学研究教授、特別研究者(Distinguished Investigators)。サブスタンスの政治。
ドワイパヤン・バネジー
マサチューセッツ工科大学准教授。インドにおけるがん、サブスタンスの政治、医薬品、社会運動について研究。
内容説明
つながりのリアリティはいかに生み出されるのか。身体と自然を根底から問い直し、多様に構築/切断される人と人との関係の論理、集団化のロジックの解明を目指す。
目次
第1部 自然を問い直す(液体のロジックと系譜のロジック―「サブスタンス」の系譜学が解き放つもの;サブスタンスから親族研究の問題点をさぐるための試論―親族関係を「個」から見るか、「関係」から見るか;「言語身体」とサブスタンス論の臨界点―ニューギニア高地エンガ州における「重み」の言葉の事例から)
第2部 関係を構築/分断するサブスタンス(ヴァヌアツ・トンゴア島民の感染呪術における呪物のサブスタンス化;乳の契り―インドにおける非生殖的共同体の関係性構築;戦没者のサブスタンスとしての遺骨)
第3部 資源化するサブスタンス(出産・子育てを望むレズビアンによる精子ドナーへのアクセスと関係性の非/構築―サブスタンスとしての精子からの分析;母乳というサブスタンス―つながりと資源化の狭間で;アンチ・サクリファイス―インドにおける自発的献血を支える新たな身体理解の形成)
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- 和書
- ハングルの覚えかた図鑑