出版社内容情報
「社会的なもの」と絡み合うスポーツの諸相を考察する――
武道・球技・組織・制度などの多様なテーマを
歴史、理論、経営、科学といった観点から分析し、
スポーツから発せられる様々な問いに応答する
「本書に掲載された一八本の論文は歴史、社会、文化、科学等の位相からスポーツの諸相を考察、分析している。扱われているモチーフは様々であり、知の発火点も異なっている。しかし、それでも近現代という歴史軸、さらにはスポーツがなされる場である社会や科学をめぐり、それぞれの視点から診断と批判的考察が加えられている。[…]その意味で、本書は執筆者たちの共同的思考と経験の結晶とも言うべき成果であり、スポーツから発せられる様々な問いに応答するための、ささやかな手がかりを与えてくれるものと信じている。」(「はしがき」より)
内容説明
「社会的なもの」と絡み合うスポーツの諸相を考察する。武道・球技・組織・制度などの多様なテーマを歴史、理論、経営、科学といった観点から分析し、スポーツから発せられる様々な問いに応答する。
目次
第1部 歴史(ドイツにおけるトゥルネン・スポーツ組織の生成と展開;トゥルネン・スポーツ組織の歴史的性格;韓国における満州国の残映と植民地主義―「国民」体力時代と身体規律 ほか)
第2部 理論(戦後の英国における地域スポーツ政策の展開―「統治のテクノロジー」としてのスポーツの系譜学;From Parcours to Parkour―デブルイヤールのポストコロニアルな転用と新しいスポーツ誕生のダイナミズム;シカゴのレクリエーション運動とアメリカナイゼーション―ジョン・デューイの思想と実践から考える ほか)
第3部 経営・科学(現代の「スポーツ経営学」考;Jクラブによる地域貢献活動の新展開―ソーシャルガバナンス論からのアプローチ;バスケットボールにおけるスリーポイントシュート成功率の規定要因―女子大学生選手を対象とした行動的概念に基づくコオーディネーション能力評価の視点から)
著者等紹介
有賀郁敏[アルガイクトシ]
1957年、長野県諏訪市生まれ。1980年、早稲田大学教育学部卒業、1985年、筑波大学大学院体育科学研究科博士課程修了、1998~1999年、ドイツチュービンゲン大学客員研究員。現在、立命館大学産業社会学部教授。専門はドイツスポーツ史、協会組織史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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