出版社内容情報
シリア難民問題が突きつける国際社会の課題とは? ヨルダン・ドイツ・スウェーデンでのフィールド調査により、難民が再定住地で生存基盤を再構築する過程を考究しつつ、「帰国の見込みがない難民問題」に対する国際社会の役割を問い直す。
内容説明
シリア難民問題を精査し、国際社会の役割を問い直す。ヨルダン・ドイツ・スウェーデンでのフィールド調査により、難民が再定住地で生存基盤を再構築する過程を考究。
目次
序論 難民危機の時代を問い直す
第1章 難民の生存基盤と帰属をめぐる諸問題(「難民」とは誰か;現代の国際難民レジームの形成と中東地域 ほか)
第2章 現代シリアの権威主義体制の形成と「国民国家」としての限界(現代シリアの国民国家体制の形成過程;シリア内戦とシリア難民問題の発生 ほか)
第3章 シリアの隣邦ヨルダンにおけるシリア難民の受け入れ(シリア難民問題以前のヨルダンの難民政策;シリア難民問題におけるヨルダンの政治的ホスピタリティーとそのねらい ほか)
第4章 欧州難民受入国の国家としての存立基盤(移民・難民国家の性質;移民・難民政策に影響を及ぼす福祉レジーム―ドイツ、スウェーデンを中心に ほか)
第5章 ヨーロッパのシリア難民政策の展開と受入社会への包摂―ドイツ、スウェーデンの事例(ドイツとスウェーデンの難民政策の変遷;「欧州難民危機」における人道主義の展開 ほか)
著者等紹介
望月葵[モチズキアオイ]
1993年大阪府に生まれる。現在、立命館大学立命館アジア・日本研究機構専門研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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