出版社内容情報
その思想は、グローバル資本主義を読み解き、現代世界の諸問題と対峙するためにある――
〈帝国〉の時代を予見した先駆的思想家、フェリックス・ガタリ。没後30年、再評価されつつあるその思想を国内外の論者により捉え直し、資本主義世界における問題を理解し克服する視座を得るための、日本初の論文集。巻末にはガタリに関する文献リストを収録。
寄稿者
村澤真保呂、ギャリー・ジェノスコ、ラリッサ・ドリゴ・アゴスティーノ、増田靖彦、廣瀬純、アンヌ・ソヴァニャルグ、フランコ・ベラルディ(ビフォ)、ジャン=セバスティアン・ラベルジュ、粉川哲夫、平井玄、境毅、松田正貴、立本秀洋、香川祐葵、杉村昌昭
内容説明
革命は予見することはできないが参加することはできる。その思想は、グローバル資本主義を読み解き、現代世界の諸問題と対峙するためにある―没後30年、“帝国”の時代を予見した先駆的思想家を捉え直す日本初の論集。
目次
第1部 資本主義と政治理論(トランプ時代のミクロファシズム;横断性と制度;“間”で仕事をすること―ドゥルーズとガタリ「の」アジャンスマンについて;ドゥルーズ=ガタリの資本主義論―『アンチ・オイディプス』再入門;スキゾ分析家フェリックス・ガタリ―政治的チェス盤のナイト;カオスモーズ的痙攣とフェリックスの思想)
第2部 メディアと機械(ポストメディア時代の争論に向けて;資本主義的主観性の急激な変化;ガタリ対話の顛末―スキゾ分析からラジオアートへ;主観性と本源的蓄積;ガタリ「機械」論の射程;「宇宙」を回復する―「ジャン=バチスト症例」を題材として)
第3部 芸術と文化(冬の時代の文学機械―R・A、ガタリ、そしてカフカ;バフチン、ガタリ―対話可能性と主体感;ガタリとスターン―主観性はいかにつくられるか;フェリックス・ガタリのアール・ブリュット的思想機械)
著者等紹介
村澤真保呂[ムラサワマホロ]
龍谷大学社会学部教授
杉村昌昭[スギムラマサアキ]
龍谷大学名誉教授
増田靖彦[マスダヤスヒコ]
龍谷大学経営学部教授
清家竜介[セイケリュウスケ]
龍谷大学社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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