目次
ヒマラヤの東、最後の辺境―東チベットの未踏峰と三江併流
未踏峰(青海省メコン源流;青海省長江・メコン源流;巴顔喀拉山―年保玉則山塊(青海省)
布加崗日
南チベット、打拉日―雪尖傾日とその南(インド国境付近) ほか)
三江併流(雅魯蔵布;独龍江;怒江;瀾滄江;金沙江)
著者等紹介
中村保[ナカムラタモツ]
1934年、東京生まれ。一橋大学山岳部で先鋭登山を目指す。1957年北穂高岳滝谷グレポンを芳野満彦と初登攀。1958年石川島重工(現IHI)入社。1961年に一橋大学アンデス遠征をプロモートし、ペルーのコルディエラ・ブランカのプカヒルカ北峰6,046m初登頂、さらにボリビアに転進しアポロバンバ、ププャ山群で二つの初登頂を行う。社会人生活では1962年から1994年までIHIで海外プラント・ビジネスに携わり、パキスタン、メキシコ、ニュージーランド、香港に20年余駐在し、世界数十カ国のプロジェクトに関わり企業戦士として専心する。1990年から「ヒマラヤの東」(雲南・四川・東チベット・青海・ミャンマー)の踏査を始め、2019年までに中国南西辺境へ42回足を運び成果を内外に広く発信する。その業績が評価され多くの賞を受賞する。日本山岳会の名誉会員で、アルパインクラブ(イギリス)、アメリカ、ヒマラヤンクラブ、ポーランドの各山岳会の名誉会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なかりょう
12
名も知らぬ鋭峰の数々にただただ圧倒されました。登る対象というよりは、ひたすら仰ぎ見たい山々。世界にはこんな場所もあるのかという驚きでいっぱいです。2025/07/25
yoneyama
7
前作の集大成版に対し今回はそのよりぬきで写真セレクト版というかんじだろうか。前作は地図が主体で日中英3ヶ国語で文章豊富。今回の本は、文章は少なめで写真が大判。6000m未踏峰の一覧が熱い。巻頭にある著者作の表では、6000m台の未踏峰は概算375峰で、5000mに目を向ければ無尽蔵とのこと。本は日本語英語の併記。英語読者にも向けられている。情報過疎、記録無しの未踏ルート、未踏山頂ににあふれている。これぞ探検魂を発火させるエリアなのだ。でも、鋭鋒ばかりでテクニカルにはヤバそうだ。2025/01/31
-
- 和書
- 運命を変える“美の死角”