内容説明
令和時代の和辻研究最前線。倫理学・仏教学・美術史・近代文学など多分野の気鋭の専門家らが、近代日本の精華・和辻哲郎の学問の現代的意義を検証する。
目次
1 和辻の人物論(“通路”の自覚―初期の和辻の文芸活動について;宗教と学問と―和辻の宗教性をめぐって)
2 和辻倫理学の理論構成(和辻「風土」論再考―大正時代の問いのゆくえ;未知の者と友人として出逢う―『倫理学』の文化共同体論再考;和辻「人格」論の可能性―あらためて「人間から人格へ」;和辻哲郎の「人間関係」の行為論―現代哲学・倫理学理論との対比から)
3 和辻哲郎と東洋思想(乏しき時代の『論語』―和辻哲郎『孔子』をめぐって;和辻哲郎と仏教―初期の作品・資料を手がかりとして)
4 和辻の日本文化史研究(近世芸能と和辻思想史―『阿弥陀の胸割』と『曾根崎心中』を中心に;和辻哲郎の美術史研究をめぐって)
著者等紹介
木村純二[キムラジュンジ]
1970年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。倫理学・日本倫理思想史専攻。東北学院大学文学部教授。博士(文学)
吉田真樹[ヨシダマサキ]
1971年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。倫理学・日本倫理思想史専攻。静岡県立大学国際関係学部准教授。博士(文学)。『平田篤胤―霊魂のゆくえ』(講談社学術文庫、2017年、日本倫理学会和辻賞(著作部門)受賞)、他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 電子デバイスの基礎と応用