内容説明
聖典クルアーンを綴る「神の選びし言語」の“今”。各国における「国語」としての確立、さらには国家を超えたアラブ民族意識を育む「国際語」としての発展を探究。
目次
序論 現代アラビア語とアラブ世界の根底的理解を目指して
第1章 アラブ世界形成論と現代アラビア語研究史
第2章 オスマン帝国の崩壊とアラブ諸国の独立
第3章 アラビア語文法学の現代化とイウラーブ論争
第4章 現代エジプトにおける文法改革と「国語化」の試行
第5章 アラビア語アカデミーと現代における正書法改革
第6章 アラブ的近代知の形成と学術用語の整備
第7章 現代モーリタニアにおけるアラブ・イスラーム文化の諸相
第8章 湾岸アラビア語の趨勢とプリントメディアの発展
第9章 インターネット時代と変容するアラビア語
著者等紹介
竹田敏之[タケダトシユキ]
2003年大阪外国語大学卒業(専攻語:アラビア語)。2006年大阪外国語大学大学院言語社会研究科博士前期課程修了。2010年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。現在、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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