内容説明
「いま」、「過去」をどうとらえるかで、「未来」は変わる。質問紙法、面接法を用いた調査から、変化・発達する青年期の新たな時間的展望のモデルを構築する。
目次
第1章 問題提起
第2章 青年期における時間的展望研究の概観
第3章 尺度の開発
第4章 現在の状況によって規定される過去のとらえ方
第5章 過去のとらえ方が未来への展望に与える影響
第6章 時間的関連性による現在・過去・未来の連関過程の検討
第7章 過去・現在・未来の語り方による時間的展望の変化
第8章 討論および結論
著者等紹介
石川茜恵[イシカワアカネ]
立正大学社会福祉学部助教。博士(心理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いとう
6
石川茜恵先生の博士論文 https://chuo-u.repo.nii.ac.jp/records/10470 に加筆したもの。 現在の状況(充実・空虚)によって、過去の捉え方(葛藤、肯定、無関心、不安定、統合、とらわれ)が変わり、過去と現在の関連に対する意味づけの変化(例:前に●●だったけど今は●●になっている など)によって未来への展望が変わる(例:だから今後も●●できそうだ)。また、未来への展望が変化すると現在における行動が変化する。さらに、生活や感情の変化がさらに過去の捉え方に影響を与える。→2024/02/21