出版社内容情報
公認心理師や「チームとしての学校」等、転換期にある学校心理臨床。その歴史や基礎理論、今日の学校現場に即した実践を具体的に解説
第I部 学校心理臨床の基礎
1 学校心理臨床とは何か
学校心理臨床の成り立ち――学校教育相談から学校心理臨床へ
学校心理臨床の対象――支援対象と支援の次元
学校心理臨床の担い手
むすびに代えて
2 学校心理臨床の背景理論とモデル
学校心理臨床におけるさまざまなモデル
学校心理臨床モデルにおける独自性と留意点
学校心理臨床を支える心理学の領域と諸理論
3 学校心理臨床を支える法と倫理
学校心理臨床を支える法律・制度・事業
学校心理臨床における倫理
むすびに代えて――学校心理臨床における法と倫理
第II部 日本における学校心理臨床の発展
1 日本の学校と子どもの実態
日本の学校の実態
日本の子どもの実態
おわりに
2 日本における学校心理臨床の発展過程
スクールカウンセラー事業のこれまで
チーム学校に向けて
3 日本における学校心理臨床の実施体制
日本における学校心理臨床の実施体制の変遷
スクールカウンセラーの選考
心理臨床職能団体による学校心理臨床の実施体制とコーディネーター
4 日本における学校心理臨床のさまざまな展開――常勤型スクールカウンセラーに向けた新しい期待
常勤型スクールカウンセラーに対する期待
常勤型スクールカウンセラーの実際
常勤型スクールカウンセラーに求められる力量
おわりに
第III部 学校心理臨床の職務内容
1 学校組織への参入と校内連携
学校で心理臨床を実践するということ
学校へ入るための準備活動(準備期)
学校の特徴に応じた活動形成と校内連携(形成期)
学校に合った活動の展開(展開期)
2 学校における相談室運営
スクールカウンセラーによる相談室運営
学校内での相談室運営の特性
学校のルールと相談室運営
学校内での具体的な相談室運営
学校体制に根付く相談室運営を目指して
3 対象者別の支援
児童生徒への支援
教職員への支援
保護者への支援
地域への支援
4 関係機関との連携
学校と関係機関の連携とは
連携の基盤となるもの
関係機関への橋渡し
関係機関との行動連携
関係機関との連携事例
5 校種別の展開
公立小学校
公立中学校
公立高等学校
ま と め
第IV部 学校心理臨床の実践的展開? さまざまな問題へのアプローチ
1 不登校への支援
不登校の現状
不登校の背景にある課題
不登校への支援
2 いじめ問題への支援
いじめのメカニズム
いじめへの対応
3 非行・問題行動への支援
SCの生徒指導領域での活動が限定的な理由
非行・問題行動の児童生徒・保護者とSCがつながる時
さいごに
4 発達障害への支援
発達障害の特性
数値で見る学齢期の発達障害
発達障害へのアプローチ
むすびに代えて――教師や保護者の葛藤について
5 児童虐待への支援
架空事例I:子どもから虐待の被害を打ち明けられたとき
架空事例II:子ども虐待に対する介入的なアプローチ
6 学校心理臨床で出会うさまざまな問題
学校場面で出会う頻度の高い問題
学校という構造の中でのケースに対する立ち位置
7 学校危機への緊急支援
学校危機とは
学校危機によって起こる個人・集団の反応
緊急支援とは
緊急支援の実際例
緊急支援におけるSCの役割
緊急支援の際の留意点
学校危機が起きる前に準備すべきこと
緊急支援の課題
第V部 学校心理臨床の実践的展開? 予防啓発的な活動
1 学校心理臨床における予防啓発的活動
予防啓発活動とは何か
3段階の心理的援助サービス
生徒指導の中での予防啓発的活動
学業へのつまずきから心理面での問題を予防する
さまざまな問題に対処するスキルを身につける
助けられ上手になる
スクールカウンセリング活動の中で
おわりに
2 学校心理臨床における心理教育の実際1
学校教育における心理教育
心理教育の実際
心理教育におけるスクールカウンセラーの役割
まとめ
3 学校心理臨床における心理教育の実際2
特定問題の予防教育とは
喫煙・飲酒・薬物乱用防止教育
自殺予防教育
心の減災教育
その他の特定問題の予防教育
特定問題の予防教育を実践するうえでの留意点
平石 賢二[ヒライシ ケンジ]
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窪田 由紀[クボタ ユキ]
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