内容説明
虚無主義の中にある「真実」を直視する。現代社会に浸透しきったニヒリズムをごまかさず受けとめた先に、まっさらな倫理―“歓ばしきエチカ”への道を切り拓く、雄大なスケールの倫理論。
目次
第1部 虚無の系譜―ニヒリズムの思想史的考察(ニーチェ以前のニヒリズム;ニーチェのニヒリズム論;ハイデガーのニヒリズム論;ニヒリズム超克の陥穽―主体性をめぐって)
第2部 存在の明滅―ニヒリズムの存在論的考察(ニヒリズムの“転回”;存在の無根拠性;存在の偶然性;存在の空性;存在の無常性;ニヒリズムの“解消”、あるいは“神性”への離脱)
第3部 歓ばしきエチカ―ニヒリズムの倫理学的考察(「道徳」の崩壊―倫理的ニヒリズム;歓喜としてのモラル―存在の豊饒の中へ;美学としてのモラル―存在の荘厳に向けて)
著者等紹介
後藤雄太[ゴトウユウタ]
1972年岐阜県生まれ。1995年広島大学文学部哲学科インド哲学専攻卒業。1999年広島大学大学院文学研究科博士課程後期倫理学専攻修了。博士(文学)(広島大学)。現在、北海道情報大学准教授。哲学・倫理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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