お笑い芸人の言語学―テレビから読み解く「ことば」の空間

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  • サイズ 46判/ページ数 244p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779511714
  • NDC分類 804
  • Cコード C0036

出版社内容情報

たけしやさんま、紳助らが引き起こした言語革命の詳細と「漫才ブーム」の真相に、「M?1グランプリ」創設プロデューサーが迫る。

はじめに



序章 お笑い芸人の「ことば」から近現代日本の言語空間を問い直す

      テレビはいまだにメディアの王座を占めている

      お笑い芸人の「ことば」から日本の近代化を問い直す

      「ことば」とは何か?を、私たちの日常生活から考える

      日本の近代化過程と「ことば」の問題

      歪んだ日本の言語空間とお笑い芸人の「ことば」

      本書の展開と章立て



第一章 トーク・バラエティの原点としての「生活ことば」

      トークの面白さはどこから来るか

      「生活ことば」の強度

      「母のことば」を基礎として形成される「生活ことば」

      近代化による「国語」と「標準語」の生成

      明治――「近代ナショナリズム」の現れとしての「標準語」

      戦後――「産業ナショナリズム」の現れとしての「東京語」

      「標準語」と「東京語」と「生活ことば」の位置関係

      公教育の「標準語主義」

      電波メディアの「標準語主義」

      一九七〇年代は「テレビの一極集中」が進行した時代

      テレビのなかの「標準語=東京語」化の進行



第二章 「笑いの時代」の言語史的意義

      「テレビのなかのことば」を変えたもの

      「漫才ブーム」の助走期間

      西の島田紳助、東のビートたけし

      新しい漫才の「新しさ」とは何だったか

      「漫才ブーム」の爆発と消滅

      『THE MANZAI』

      「漫才ブーム」の本質――「標準化」へのささやかな叛乱

      「漫才ブーム」から『オレたちひょうきん族』へ継承されたもの

      「ビートたけし」の社会言語史的な位置付け

      「標準語=東京語」VS「ビートたけし弁」

      ビートたけしの生活思想性

      「島田紳助」の正しい言語史的位置付け

      『クイズ・ヘキサゴン』のお馬鹿タレント

      『行列のできる法律相談所』の弁護士

      「政治家・橋下徹」を誕生させたもの

      明石家さんまの身体言語

      「お笑い芸人」の冥界性

      「装われたことば」を剥がす「明石家さんま弁」

      『踊るさんま御殿』に見る、明石家さんまの生活思想性

      たけし・紳助・さんまのテレビにおける言語革命





第三章 現在のテレビに見る「生活ことば」の闘いの様相

      『秘密のケンミンSHOW』の言語的位置

      「地方の生活ことば」の存在主張

      「沖縄ことば」

      「沖縄の音楽」の先行的登場

      映画『ナビィの恋』から朝ドラ『ちゅらさん』へ

      「アイドル標準語」のテレビ内での位相

      山口百恵と松田聖子

      アイドル標準語と和田アキ子

      ドラマの標準語主義

      倉本聰『北の国から』の表現思想性

      NHKの連続ドラマ「朝ドラ」

      坂本裕二『いつか、この恋を思い出してきっと泣いてしまう』

      『アメ・トーク』中堅芸人の修練の場

      M‐1グランプリの企画意図

      マツコ・デラックスの闘い

      池上彰と宮根誠司と笑福亭釣瓶

      とんねるずとフジテレビ

      タモリの「許容することば」



第四章 新聞の「書き言葉」とテレビの「話しことば」との闘い

      「活字が電波を支配する」の言語的意味

      言語エリートと差別意識

      新聞話者になるな――新聞記者は話すのが下手

      『朝日新聞』問題の本質

      テレビ報道の「ことば・言葉」の優劣構造

      報道記者とアナウンサー

      新聞の敵は、新聞人のエリート意識である

      幸せに生きるために



終章 まとめ 資料と自己紹介をかねて

      「ナショナリズムのことば」と「生活ローカリズムのことば」

      資料紹介と自己紹介

      島田紳助と明石家さんまと私

      やしきたかじんとの付き合い

      吉本興業のプロデューサーたち

      ビートたけし氏と岩本靖夫氏

      準キー局としての朝日放送

      田中克彦『ことばと国家』ほか

      ましこ・ひでのり『ことばの政治社会学』

      ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』

      寺山修司『戦後詩』

      古厩忠夫『裏日本――近代日本を問い直す』、宮本憲一『地域開発はこれでよいか』

      まとめ



参考文献

あとがき

吉村 誠[ヨシムラ マコト]
1950年山口県生まれ。東京大学文学部社会学科卒。朝日放送プロデューサー・テレビ制作部長、宝塚造形芸術大学教授を経て、現在、同志社女子大学、関西看護医療大学非常勤講師。おもな担当番組に、『シャボン玉プレゼント』『新婚さん!いらっしゃい』『晴れときどきたかじん』『ワイドABCDE?す』『M‐1グランプリ』など、プロデュース映画に『血と骨』『秋深き』がある。

目次

序章 お笑い芸人の「ことば」から近現代日本の言語空間を問い直す
第1章 トーク・バラエティの原点としての「生活ことば」
第2章 「笑いの時代」の言語史的意義
第3章 現在のテレビに見る「生活ことば」の闘いの様相
第4章 新聞の「書き言葉」とテレビの「話しことば」との闘い
終章 まとめ 資料紹介と自己紹介をかねて

著者等紹介

吉村誠[ヨシムラマコト]
1950年山口県生まれ。東京大学文学部社会学科卒。朝日放送プロデューサー・テレビ制作部長、宝塚造形芸術大学教授を経て、同志社女子大学、関西看護医療大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつのすけ

23
思っていることや考えを伝えるには、標準化されたことば(標準語=東京語)では伝わりにくく、生活ことば(方言)が適している。なるほど!納得できる。私は京都で生まれ育ったので、関西地方のとばが一番しっくりくる。標準語といわれていることばを喋る関西人は、嘘臭く感じるのは私だけなんかな~?2023/04/05

はふ

8
「言葉」と「ことば」の違い。本書ではそのことについて学んだ。他にも「書き言葉」と「話しことば」の違いや「標準語」と「生活ことば」の違い。そのどれもが社会的に価値の優劣が決められている。その価値を見直すということが大切だと学んだ。れっきとした言語学の本であった。2018/09/14

パンダ女

6
すべらない話はどうやって作るのか知りたいなと思って買ったけど、そういう感じではなく、真面目な言語学の話だった。書き言葉と話し言葉の明治以降の認識とか島田紳助がM1を作った理由とか面白かった。新聞記者が書く高尚な文章は知的で格好いいと思うけど著者に言わせれば、知性をひけらかして偉そうにしているだけだと。確かに難しい表現の多い文章は、頭は良さそうだが読む気は失せる。対象的にお笑い芸人は日常使われるリアルなことばを操る。だから心がこもっているし臨場感がある。大事なのは知識ではなく、ことばの強さだ。2022/02/28

オーリー

3
図書館本。言葉が武器になると改めて痛感した一冊。 ビートたけし弁、島田紳助弁など分かりやすいネーミングと分析、時代背景と相まってすごく説得力があり腑に落ちた。 確かにドラマを見ても、地方の話なのに標準語での会話って違和感しかないw2017/10/21

2
言語学、の本だった。それでいてざっとお笑いの歴史が入ってるみたいな。うーん、中途半端。2022/02/23

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