目次
第1章 理論編1:試験という「道具」を理解する
第2章 実践例紹介:共通語学試験の開発
第3章 理論編2:数理モデルに基づくテスト理論
第4章 実践編:試験実施のための諸手法
第5章 発展編:これからの試験開発に向けて
第6章 Rを用いたIRT分析:lazy.irtx
著者等紹介
光永悠彦[ミツナガハルヒコ]
1979年北海道生まれ。人事院人材局試験専門官室を経て、島根大学教育・学生支援機構講師。東京工業大学大学院社会理工学研究科人間行動システム専攻博士課程修了、博士(学術)。専門は心理統計学、テスト理論、多変量解析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かめきち
1
項目反応理論に重点を置きながら、テストを用いた学力測定について理論的に解説する書籍。数式も出てきますが、その意味について丁寧な解説があるので、数学に強くなくてもある程度理解できます。ただし、統計的な知識がないと読みづらそうです。筆者の先生が、試験の運営側をされたご経験から、かなり実践的な内容で、実例が多くわかりやすかったです。残念ながら大学入学テストの年度内複数回実施は実現していませんが、誠実なテストへの筆者の熱意が十二分に感じられます。テストに関係する人には、ぜひ読んでほしい。2022/07/27
Miyaz
0
これから理解するまで時間がかかりそう2017/06/03
Fred
0
民間企業でテストの実施・採点に長年携わっています。IRTを十分に活用してテスト実施を行うのは、実務面でかなりハードルが高いのですが、少しでもテストの実施を良くして社会の役に立つものに改善し続けていきたい、という気持ちを新たにしました。あとがきで先生が書かれていた、テストの実務にかかわるものには「誠実であること」が求められる、というのが刺さります。内容は初学者にもわかりやすく解説されていて大変勉強になりました。できれば次はRを使った分析の実践書のようなものを期待します2022/09/09