出版社内容情報
戦後アメリカ、新芸術の旗手たちはデュシャン/レディメイドに何を見、何を望んだか? 彼らの言説から導く新たなデュシャン論。
第1章 はじめに
第2章 記述するデュシャン/記述されるデュシャン
――一九三〇‐四〇年代を中心に――
1 デュシャンを取り巻く状況
2 キュビストとしてのデュシャン
3 シュルレアリスムとデュシャン
4 記述するデュシャン――ソシエテ・アノニムを中心に
5 ウエスタン・ラウンド・テーブルでのデュシャン
第3章 画家であること、ダダであること
――ジョーンズ、ラウシェンバーグとデュシャン――
1 ネオ・ダダとデュシャン
2 ダダとしてのデュシャン、画家としてのデュシャン
3 ネオ・ダダと絵画
4 物体としての絵画、絵画としてのレディメイド
第4章 芸術とマルチプリシティ、マルチ・プルアウトとしての芸術
1 フルクサスと「芸術」
2 イベントと身体
3 マルチ・プルアウトとしてのマルチプル
4 開示の場としての身体
第5章 ポップ・アートとレディメイド
――vulgarityの表象を巡って――
1 ポップ・アートと批判言語
2 ポップ・アートとアメリカ
3 ポップ・アートとコンテクスト
4 ポップ・アートと匿名性
第6章 コスースの位置、グリンバーグの位置
1 コンセプチュアル・アートとフォーマリズム
2 反フォーマリストとしてのコスース
3 フォーマリストとしてのコスース
4 視覚性のアポリア
第7章 与えられたとせよ 1.芸術作品 2.マルセル・デュシャン
1 身振りが与えられたとせよ
2 「芸術作品」が与えられたとせよ
3 「マルセル・デュシャン」が与えられたとせよ
4 「芸術」が与えられたとせよ
第8章 結びに
平芳 幸浩[ヒロヨシ ユキヒロ]
1967年 大阪府に生まれる。1990年 京都大学文学部卒業。2000年 同大学院文学研究科博士課程単位認定退学。以後、2008年まで国立国際美術館学芸課に勤務。2004年 博士(文学)(京都大学)取得。現在 京都工芸繊維大学美術工芸資料館准教授。著作 『西洋近代の都市と芸術3 パリ? 近代の超克』〔共著〕(天野知香編,竹林舎,2015年),Wort-Bild-Assimilationen:Japan und die Moderne〔共著〕Simone Muller,Ito Toru and Robin Rehm (eds.),Gebr. Mann,2016,「東野芳明のデュシャン/中原佑介のデュシャン」(『美術史』第180冊,美術史学会,2016年),他。
内容説明
1950‐70年代アメリカ、新芸術の旗手たちは、デュシャン/レディメイドに何を見、何を望んだか?ネオ・ダダ、フルクサス、ポップ・アート、コンセプチュアル・アート…それぞれの視線/言説の先にデュシャンを捉える。
目次
第1章 はじめに
第2章 記述するデュシャン/記述されるデュシャン―一九三〇‐四〇年代を中心に
第3章 画家であること、ダダであること―ジョーンズ、ラウシェンバーグとデュシャン
第4章 芸術とマルチプリシティ、マルチ・プルアウトとしての芸術
第5章 ポップ・アートとレディメイド―vulgarityの表象を巡って
第6章 コスースの位置、グリンバーグの位置
第7章 与えられたとせよ 1.芸術作品 2.マルセル・デュシャン
第8章 結びに
著者等紹介
平芳幸浩[ヒラヨシユキヒロ]
1967年大阪府に生まれる。1990年京都大学文学部卒業。2000年同大学院文学研究科博士課程単位認定退学。以後、2008年まで国立国際美術館学芸課に勤務。2004年博士(文学)(京都大学)取得。現在、京都工芸繊維大学美術工芸資料館准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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