内容説明
絆とは何か。なぜ、ひとは動物と暮らすのか?
目次
1 「絆」を結ぶ:ともに暮らす理由(家庭動物との暮らし;ともに暮らす理由 ほか)
2 「絆」の力:動物は「効く」のか(身体に効く:疾病に与える効果;心に効く:ストレス軽減に与える影響 ほか)
3 「絆」のゆらぎ:ペットロス、先立つ不幸、問題行動(動物との別れ:ペットロス;動物を飼えない:先立つ不幸 ほか)
4 「絆」をつなぐ:子どもたちに伝えるべきもの(動物との暮らしで育つもの;動物を飼えばやさしい子に? ほか)
5 おわりに:与えられた「絆」を大切に(動物によって、愛着の効果は違うのか?;動物との関係をよりよくするために ほか)
著者等紹介
中島由佳[ナカジマユカ]
大手前大学現代社会学部准教授。甲南大学文学部社会学科卒業。米国シカゴ大学大学院Humanities修士課程修了(Master of Art.Humanities)。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科人間発達心理学専攻博士課程修了。博士(人文科学)。内閣府日本学術会議上席学術調査員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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moe
3
ひとは動物とともに暮らし愛着を持つことで、心身を健康に生きることができるという説を実証研究をもとに説いた本。 たとえば、犬を飼うと散歩にいくから元気でいられるのではないかという推論を、たとえ犬でなくても生存率が上がっているなど、実際のデータから導きだしていて興味深かったです。2020/08/02
hideko
0
愛しく思える気持ちが大切。 写真がたまらない。2017/01/22
maylucky
0
この本で著者は人が何故動物を飼うのか、あるいは家庭の中に招き入れて共同生活を営むのかといった基本的な疑問について、その理由を心理学的に多数の文献を紹介しつつ平易な文章で解説してくれる。ペットを何時如何なる場合にも変わることのない真っ直ぐな愛情、言わば「永遠の子供」としての愛着を与えてくれる存在と説明し、自らの生存を人間に完全依存しているが故に我々へ与える「守ってあげたい!」という「養護性」の重要性を説き、それらを上手に利用することで学校教育や種々の病気治療にも役立つ可能性を示唆する。大変勉強になる一冊だ。2016/06/10
KOBAYASHI@メンタルブログ
0
家族としての動物と人間の心に与える影響を愛着という観点からとても分かりやすく纏めてくれている。 統計データも豊富で考えるきっかけとしては最適。2019/09/28