内容説明
現代における「宗教の社会参加」をいかにとらえるべきか。ホームレス支援の現場からその現状を問う。
目次
序章 「宗教の社会貢献」を問い直す―FROという概念を用いた考察
第1章 日本におけるホームレス支援と宗教の関係
第2章 あいりん地域におけるFROの展開
第3章 あいりん地域におけるホームレス伝道
第4章 教会に集う野宿者の意味世界―あいりん地域における救世軍の活動を事例に
第5章 韓国系プロテスタント教会のホームレス支援の特徴とその効用
第6章 沖縄におけるキリスト教系NPOのホームレス自立支援事業―親密圏の回復と「自立」の葛藤
終章
著者等紹介
白波瀬達也[シラハセタツヤ]
1979年生まれ。関西学院大学社会学部卒業、関西学院大学大学院社会学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。博士(社会学)。大阪市立大学都市研究プラザGCOE特別研究員を経て関西学院大学社会学部助教。2015年4月より関西学院大学社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひつまぶし
4
宗教が野宿者に救いをもたらし、居場所を作り出していることや、そのための宗教者の実践、救われてなお残される課題など、各章の議論や事例は面白かった。 FRO(Faith-Related Organization)という分析枠組みも各事例を一続きに説明する図式としては分かりやすい。しかし、そもそも宗教がなぜ社会活動・社会福祉に関わるのか、そこで信仰はどう位置付けられるのかといった根本的な議論にはまったく役に立っていない。著者は「宗教の社会貢献」そのものに興味がないのに「問い直す」と言っているのではないか。2025/08/21
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