内容説明
代表制はその役割を終えたのか?代表制の機能不全が指摘されるなか、代表とデモクラシーをめぐる九つの難題に気鋭の政治学者たちが挑む。
目次
序 ポスト代表制の政治学に向けて(危機の代表制;代表とデモクラシー;本書の構成)
1 直接民主主義は代表制を超えるのか?(民主主義の政治はどこへ向かうのか?;日本の議会政治と3・11後の民意;一時的自主管理空間の変容、神的暴力としての非暴力の理論 ほか)
2 国境を越える代表は可能か?(現代民主主義の危機;「第三の民主主義」の模索;国境を越える公共圏の理論 ほか)
3 代表制のみが正統性をもつのか?(グローバル化と正当性の揺らぎ;機能的な正統性をめぐって;民主的正統性をめぐって ほか)
4 熟議は代表制を救うか?(熟議民主主義の経験論的展開;社会の個人化と連帯の空洞化;公共の熟議の制度化とミニ・パブリックス ほか)
5 動員は代表制の敵か?(デモクラシーの動員モデル?;参加デモクラシー再訪;不安で不安定なアイデンティティの出現 ほか)
6 宗教と代表制は共存できるか?(宗教的少数派と代表制デモクラシーの問題;ヨーロッパのリベラル・デモクラシーと宗教的少数派の代理=表象;世俗主義と宗教的少数派の代理=表象 ほか)
7 民意は代表されるべきか?(代表性統治の弁証;選挙と民意;民意の両義性 ほか)
8 全体を代表することは可能か?(「代表」と「表現」という問題;「國體」と「社会;天皇機関説と天皇主権説、そして民本主義 ほか)
9 真の代表は可能か?(代表制の危機?;一八四八年の危機;同時代人の診断―マルクスとトクヴィル ほか)
著者等紹介
山崎望[ヤマザキノゾム]
1974年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、駒澤大学法学部政治学科准教授。政治理論専攻
山本圭[ヤマモトケイ]
1981年生まれ。名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。現在、岡山大学大学院教育学研究科講師。政治理論、政治思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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