内容説明
高校卒業による環境の変化は、青年に、こんな影響を与える!高校生の進路選択プロセスの様子を明らかにし、発達的な傾向や個人差にも迫る。
目次
本研究における課題と方法
高校卒業に伴う進路選択プロセスの検討
時間的展望の縦断的分析
時間的展望の変動タイプの分析
高校卒業に伴う時間的展望の変化
時間的展望と自己意識との関連
時間的展望と能力・適性観、社会観
時間的展望と小中学生の頃の活動
時間の使い方の満足度と時間的展望
縦断的調査への参加者の特徴
討論および結論
著者等紹介
都筑学[ツズキマナブ]
1975年東京教育大学教育学部卒業。1977年東京教育大学教育学研究科修士課程修了。1981年筑波大学心理学研究科博士課程単位取得退学。現在、中央大学文学部教授。博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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田中峰和
1
大学進学率が50%超えのユニバーサル時代を迎え、AO入試など筆記試験を経ない学生も増えているが希望大学への進学は容易ではない。一方、高校卒業後の就職状況は厳しく意欲はあっても正社員になれない若者も多い。こうした状況の中、高校生は矛盾や葛藤を抱え卒業後の進路を選び取っていかなければならない。本書は高校生における進路選択と時間的展望との関連を以下の4つの課題で検討。第1は時間的展望の縦断的研究、第2は環境移行に伴う変化、第3は個人差、第4は複数の発達段階をまたいで検討している。調査期間は2008~2012年。2014/05/19