内容説明
500m未満の一等三角点に初めて光があてられた。それらは低山のハイキング向きの山だけにあるのではなく、近くはゴルフ場、住宅の庭、マンホールの中など、遠くは岬の先端から絶海の孤島まで、存在していて興味深い。好評「500m以上」につづく続編!
目次
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
78
正巻が「明治の測量軍人の困難を偲ぶ」ようなガチ登山で到達するような三角点が多かった。続巻では、低い標高、ハイキング位の山歩きで到達可能(無論安全対策はきちんとして)な一等三角点を紹介している。標高10メートル程度でも、段丘崖のお陰で思いの外広い範囲の眺望が得られるのであろうな…などと、想像できるような面白みを感じた。伊豆諸島だと、定期船と漁船チャーターで丸々一週間掛かり(しかも天・海象に恵まれた時)だったりする。滋賀県の「饗庭野東」は自衛隊の砲撃訓練目標に入るので立入り禁止だそうな。2022/06/05
mino884
2
この本は、すべての一等三角点を訪問するために涙ぐましい努力をしたみなさんの結晶だと思います。 なんのためにそこへ行くの?等々素朴な疑問は、淡々と一つ一つ登頂しているみなさんには質問できなさそうです。2014/01/30
PapaShinya
1
こちらは500m未満の一等三角点の紹介。写真の中には、ものすごく古いものもあるから、ピークハントするだけでも相当の苦労があったハズ。離島の三角点探訪のエッセイが興味深い。京都学派はヒマなだけあって、いろんなこと考える輩がいるなぁ。ここまでやったなら、二等三角点、三等三角点、四等三角点探訪までやってほしい。二等三角点以下になると消失しているものも多い。宅地開発されて、山そのものが無くなっているとか、土砂崩れが何十年も放置されたままとか。消失した三角点を国土地理院とともに修復して、近代化遺産を目指して欲しい。2025/01/17