内容説明
地方分権改革が新たな様相を呈して展開し始めた、いわゆる00年代の地方自治体や地方議会・議員、住民にどのような営為が取り組まれ、それらの営為によって地域社会にどのような胎動が生まれ変動が起こっているかを検証。研究調査で得られた豊富なデータから、地方のアクターたちの実像を究明し、地域活性化に向けた課題を浮き彫りにする。
目次
地域再生の担い手たち―問題と課題
第1編 地域住民(住民参画による地域再生の可能性;専業的主婦の社会活動にみる自立と共同;地域活動中心層の地域感情と参画への主体要件;地域活動中心層のネットワークと生活展開;協働・依存意識にみつ地域共同の可能性)
第2編 自治体職員(自治体職員のキャリア・パターンとその変容―大都市近郊の富田林市調査に基づく考察;自治体職員の政策行動と行動様式;自治体職員の職務意識と役割行動の変容)
第3編 地方議会議員(地方議員への経路―社会心理学的アプローチ;分権化時代の地方議員の役割行動とその課題―大阪府富田林市議会・議員を事例として;第2次地方分権改革以降の地方議員の役割意識と役割行動の変容―大阪府富田林市議会・議員を事例として)
第4編 地方議会議員・自治体職員生活史(ライフヒストリーを制作する―地方議員・自治体職員の場合;ライフヒストリー(市議会議員編;自治体職員編))
著者等紹介
中道實[ナカミチミノル]
1942年富山県に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。地域社会学・政治社会学専攻。奈良女子大学名誉教授
小谷良子[コタニヨシコ]
1946年岡山県に生まれる。奈良女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了。生活経営学・地域社会学専攻。博士(生活環境学)。滋賀大学特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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