内容説明
自殺3万人時代に問う人類最大の課題に臨床家・宗教家が挑む渾身の論攷。
目次
序章 死の種
第1章 人はなぜ自殺するのか
第2章 死を育てるは命を育てる
第3章 インド仏教における死の問題
第4章 性的マイノリティと自殺
第5章 全体シンポジウム「死を育てる」
終章 死は一つである
著者等紹介
秋田巌[アキタイワオ]
京都文教大学臨床心理学部教授。精神科医ユング派分析家
金山由美[カナヤマユミ]
京都文教大学臨床心理学部教授。臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
石ころ
0
死の種を抱えた存在として2015/11/06
Riyoko Yamashita
0
「死を育てる」という異質な言葉は、現代日本における自殺率の高さやこれから直面していくだろう日本人が抱えている問題を見据えれば、私たちがこれから取り組んでいかねばならない問題を的確にとらえた表現であると思いました。 「自殺問題」といわれていても、実際には何が問題なのかということは捉えずらい側面があると思います。どういったことが問題であるのか、自殺とはどのような問題を孕んでいるのか、ということを知るために、この本はとてもわかりやすく述べられていると思います。 2013/05/13